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園遊会

お城の園遊会に招かれた。朝から頑張ってドレスを着こみました。


アシュリー10歳。公爵令嬢。

金色の少し癖のある髪、ぱっちりした目、ピンク色に染まる頬と唇、整った鼻筋…


アシェリーには婚約者がいる。

従兄にあたる第二王子、エドワード御年10歳。

金髪碧眼…絵にかいたような王子様。

並んで立てば天使が2人いるかのようだと騒がれる。


エドワードは攻略対象だ。

アシェリーはエドワードの事を好き…かと言えば、ただの従兄と思っていた。

従兄との結婚はアリなんだろうけど、恋愛対象とは思えない。

政略結婚だから恋愛感情は関係ないとはいうけれど…

記憶が戻った今では、見た目が良いだけの従兄。しかも乙女ゲームの攻略対象。地雷か?

それに、もう少し落ち着いた人が好みだ。


子供達が集まると、貴族とはいえ結局のところは子供だ。

園遊会のテーブルを使ってかくれんぼうが始まる。

テーブルの下に隠れる。クロスで見えない位置だ。

鬼になった子がテーブルクロスをめくって、どんどん見つかっている声が聞こえる。

声が近づいてきた。


ここはこっそり隠れるテーブルを変えようかと思って飛びだした時に大きな足にぶつかって転んだ。

見上げると、顔に大きな傷のある大きなおじさんが立っていた。

40代ぐらいだろうか…傷さえなければ精悍な顔つきの美丈夫。

いや、傷があってもやっぱり、精悍な顔つきの美丈夫だ。

彼は転んで泣きそうになった私を「お怪我はありませんか?お姫様」と言って助け起こし、

テーブルの上に会ったケーキを渡してくれた。

顔に大きな傷のある貴族は1人しかいない。辺境伯。

乙女ゲームの悪役令嬢のエンドルートの一つ。

年を取った辺境伯と結婚させられる…のお相手だ。


こんな素敵な人なら、王子じゃなくて辺境伯と結婚したいです!

「私と結婚してください!」


会場の雰囲気が固まった…

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