プロローグ 安楽荘1F 管理人室兼安町探偵事務所
はじめましてこんにちは。王野心と申します。
今回、初めて投稿させていただくことになりました。一応は週1回か2回は更新したいと思っていますが、続けばうれしいな。
今回の小説は、書きたいことと思いついたことをそのまま書いてます(笑)なので、字数が多かったりそうでもなかったり、ばらつきが出てることがあります。ごめんなさい。
ご意見、ご感想お待ちしてます!では、今後とも、よろしくお願いいたします!
どんな物語にも必ず、前説、プロローグという物がある。
例えば、何の変哲もない少年が世界を救う冒険にでる前説があったり、夢を叶えるために奮闘する主人公の紹介やきっかけを説明したり・・・
この物語も例外なくそれが有り、またそれを話すに当たり、まずは私の自己紹介をしておかなければならないだろう。
私の名前は、安町太平。
我が「安町探偵事務所」の所長兼探偵であり、マンション「安楽荘」の管理人だ。(まぁ、事務所所長と行っても、この探偵事務所には私しかいないのだが・・・。)
おっと、このシルクハットとマントは気にしないでもらいたい。これが私の仕事時の正装だ。
別に、怪しい者じゃない。
数年前、火曜の夜20時からやっていた探偵ドラマに感銘をうけ、お役所勤めを辞めて探偵を始めた。
シルクハットにマントという、何とも洒落た格好をした主人公のドラマだった。
もちろんそれ以外にも探偵を始めた理由はあるのだが・・・。まぁそこは追々話すことにしよう。
そしてその後、祖父から受け継いだこの6階建てビルを改装し、マンションにした。
駅から徒歩10分、家賃も破格でコンビニも小学校も病院もすぐ近くにあるため、都内でも有数の人気の物件!
・・・になるはずだったが、1階にある事務所兼管理人室が目立つためか、このマンションの名前のせいか、全室を埋めるほどの住人はいない。
見学に来た方はたくさんいるのだが・・・、私を見るなり帰ってしまう方もいる。何がそんなに気にくわないのか・・・。
少し話がそれてしまった。
まぁとにかく、住人こそは多くない物の、「みんなが安心して、楽しく暮らせるマンション」のコンセプト通り、事故物件もなく、ごくごく平凡で平和な日常が続いている。
ただし、管理人が探偵ということもあり、マンションの住人からの大なり小なりの相談事が「時折」ある。
私は探偵として、そして管理人としてこの相談事を受けるわけだが・・・。
もうお解り頂けたかな?
そう。この物語は、そんな面白くも奥ゆかしい、安楽荘の住人たちのお話だ。
そしてすでに今、最初の物語が扉を叩こうとしている。
では早速、扉を開いて物語を招き入れるとしよう・・・。
おっと、そうだった。
この物語には登場人物による格好いいアクションとか、まるでドラマの様なのサスペンスとか、そういった要素は期待しないで頂きたい。
あくまで安楽荘の住人たちによる「日常」の物語なので、ね。