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三日月  作者: まねきくま
12/32

嘘つき?取り繕い?辻褄合わせ?

遅くなりました。


岡崎が実家を訪れましたが・・・

かくして「岡崎 樹」とは


メールで何度か訪問する時間とか家がどの辺りで迎えに行く必要があるかとか(迎えは要らないって事だった。分からなかったら携帯でググルからいいって)最低限の打ち合わせをしただけで顔を合わせないまま当日を迎えてしまった。


それでも当たり前のように時間通りウチにやってきて、やたら胡散臭い笑顔を振りまき


「ご無沙汰して申し訳ありません。岡崎と申します。祥子さんとは良いお付き合いをさせていただいています。」


開口一番ありもしない嘘をスルスルと並べ立て真摯な態度をとりつつ褒め殺ししない程度に持ち上げるという口の巧さを駆使して私以外の女性陣を虜にした。


おーい。お母さんもお姉ちゃんも目がハートになってますよ。あーぁすっかり騙されちゃってもー。


そして男性陣にも嫌みなく、たおやかに下手に出るという大人な技を使い、すっかり気に入られたようだった。


それが分かったと感じたからなのか、巧く行ったと思ったのか、これまた打ち合わせの時間通りに帰って行った。


まっ、元々今回のお見合いからしてこちらから断わるって選択肢は無いようなものだったから、そうでもしないと元からブチ壊しになるって事が分かってての行動なんだろうねぇ。


さすがだよ坊ちゃん。面の皮の厚さは、ひょっとすると私なんかの比じゃなくて負けるかもしれないね。


なにしろ岡崎家の二男坊。


小さい頃からなんでも卒なくこなすイケメン君で仕事もバリバリこなすし出世も間違いないらしい。


それに誰にでも優しいし、面倒見も良いとくれば誰でも狙っちゃうよねぇって、これは美香ちゃんの弁。


要するに外ズラが半端なくて、やり手で要領がいいって事か?誰にでも優しいってのは眉つばモノだって。


これは観察して導き出した私の見解。きっと興味のないモノはトコトン興味を示さないっていうか、どうでもいいんだろうねこの人は。


だから結婚するって事実を覆さないために表面上だけ繕ってるんでしょうな。ご苦労なこった

岡崎も独自の情報網でいろいろ調べました。


だんだん腹の探り合いになってきてますが、それはお互い知らない事だったりします



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