昔物語
昔々の話です。
それは〝天使〟たちに伝わる昔話。
それは神様が天地創造をした頃の話。
神様は世界を創ろうと思いました。
まず天と地を創りました。
地は海と陸に分け、天には太陽と月を創りました。
太陽の支配する時を昼、月の支配する時を夜と名付けました。
次に生物を創りました。
海にも陸にも沢山創りました。
動物も植物も沢山創りました。
神様は生物の中で最も神様に近い思考能力を持つものとして人間を創りました。
神様は最後にこの世界を〝日本〟と名付けました。
それから時が経ちました。
神様はある事に気付きました。
あらゆるものが時と共に朽ちていく事に。
あらゆるものに寿命という自分は設定しなかった筈のものが在る事に。
神様は原因を探して突き止めました。
神様はその原因を〝バグ〟と呼びました。
〝バグ〟は人の形をしていました。
神様は〝バグ〟を無くそうと思いました。しかし、〝バグ〟のせいでしょうか。神様が〝日本〟に直接関わろうとすると力が極端に弱まってしまいます。無くす事など到底出来そうにありませんでした。
そこで神様は自分の力を一部の人間に与えました。
その人間を〝天使〟と名付けました。
神様は〝天使〟に〝バグ〟を倒すよう言いました。
そうして、
〝天使〟と〝バグ〟の戦いは始まりました。
次回からが本編です。