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episode1【在り来たりなことしかできない人間は滅びる運命なんです!!】


湊「さあ始まるざますよ」


凉「行くでガンス〜」


杏「フンガ〜」



聖「……お前らこのエピソードのタイトルをもう一度見直してこい!!」



ここは日常で非日常な光景が集まる街【不知火町】



この町では数々の奇怪で不思議な現象が巻き起こっていた…。



とは言っても怪我したフェレット助けて魔法少女になっちゃった女の子なんていないし、ましてや宇宙人、未来人、超能力者がいる部活で団長をやっている女子高生なんてものも二次元の中にしか存在しない。



まぁ、結局はその程度のつまらん街だ。



でももし。本当に653254歩くらい譲ったくらいではあり得ないがもし!!!!



彼らに興味があったらこの街を訪ねてくださいな♪



彼ら4人はいつでもあなた方の依頼を待ち望んでおりますよ。


彼ら【CROSS†ROAD】の4人がはどんな依頼でも達成させてみせます。


【クローバー】

【バーサーカー】

【ホークアイ】

【ホーリー】



の堕天使である4人がね。






〜4月2日・AM7'53〜


聖side



「いきなりで悪いが俺の紹介をしたいと思う」




そんな、謎な発言をしながら道を全力疾走している俺は本当に何なんだろうな??


こんなことしてたら近所のちょっと年が行き過ぎたお姉さんという名のオバタリアンに指刺されちまうぜ☆



あ!ちゃんと自己紹介はさせてもらうぜ?


必要ないと思っている3歳児からむっちゃ聞きたそうにしている80の爺ちゃんも耳を広げてききやがれ♪



俺の名前は【綾瀬川聖アヤセガワ・コウキ】今年から私立の名門校である【不知火高校】に入学予定だ!!


しかも、何を隠そう今日がその不知火高校の入学式なわけで〜後五分で式が始まるわけで〜。










つまり遅刻だ!!!!!




ちなみに俺は朝が滅法弱いというギャルゲの主人公みたいなスキルを所持しているため、必然的に朝起こしてくれる幼なじみがスキルのおまけでついてきている。


ちなみに作者は幼なじみネタが大好きだ!!




まぁ、そんなどうでもいい情報はさておき俺は今のうっぷんを叫ぶという行動で回避することにした!!



では、カウントダウン!!


5!!


4!!!!


3!!!!!!


2!!!!!!!!


1!!!!!!!!!!










カナデのバッキャロー!!!!!!?」










俺は腹の底から怒りを込めて幼なじみの名前を叫ぶ!!


いつもは愛らしい笑顔を見せるあいつが今だけはとてつもなく憎い!!


ええ〜い!!そこのオバタリアンども!!人を指差してはいけないってならわなかったの!?


そんなことを考えていると思いもよらぬ声が真後ろから聞こえてきた。




「ハロ〜ン。聖」




高いソプラノの声で俺が今会いたくない奴ランキングの上位ランカーが俺を呼ぶ。




「ちょっと!!何無視してんのよ聖!?」




聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない、聞きたくn「さっきの叫び声を奏にバラすわよ?」



…鬼だ。



「ちなみにその叫びは録音させてもらいました〜!!」



訂正。悪魔だ。




「…口止め料は?」


「ハヒの同人誌三冊でいいよ〜?」


「…了解した」




てっめ〜カセットテープを服の間からちら見させんなよ!!


そんなに俺を落ととしめるのが楽しいのか!?




「ちなみにあたしは読心術なんて便利なもん使えないからね〜?」


「…(アン)今のお前の気持ちを五文字以内に表してくれ」


「そんなの決まってんでしょ、カ・イ・カ・ン☆♪」




こいつ絶対読心術使ってやがる!!!!


しかもドSであることが判明してしまったよ!?




「違う!!あたしはSとMの両刀使いだ!!!」


「もっと悪いだろ〜!!!さらに今普通に読心術使ってやがったよな〜!!?」


「…気のせいよ」


「…俺も全力疾走しながらのツッコミはもう無理なので止めさしていただきます」




はぁ…誰か俺の爽やかで幸せな朝を返してくれ…。


ちなみに俺の爽やかな朝をぶちこわしていらるこいつは【成瀬杏ナルセアン】俺と同じで今年から高校一年生だ。


あと、薄々気付いてると思うが杏はオタクと呼ばれる人達の部類だ。


しかも俺に文才があると分かって瞬間に俺に同人誌を書かせる超わがままなお嬢様…。


家が金持ちで成瀬財閥の一人娘でもある。


たくっ!!こいつの爺ちゃんはあんなに人がいいのにいったいどう間違ったらこんなわがまま娘が生まれてくるんだよ!?




「そう落ち込むなって」


「…最早お前の言うことには何にも口を出さんぞ?」




俺はこいつの言葉にはもう聞く耳持たん!!


見よ!!この俺のダイヤモンドよりも固い不屈の精神を!!




「…湊がなんで朝起こしにこなかったのか情報あるんだけど?」


「ハルの本十冊で買おう」




――何かいろいろすんません(涙)


俺にとって何より優先すべき事項は湊のことなんです。


だから許してください!!




「で?情報は?」


「あたしの情報によるとね。湊は今日の入学式で挨拶するらしいのよ」




なんだ。あいつ新入生の代表的だったのか。


だったら納得だな。



あいつ頭いいし。趣向的な性格だから代表としてもピッタリだ。でも、それならそうと言ってくれたらよかったのに…。




「ちなみにあんたの考えてることの八割は間違ってるわよ」


「…読心術についてはもうつっこまねーけど俺の考えの八割が間違ってるってどういうことだ?」


「…あんた。あの湊があんたに何も言わずに先に行くと思う!?」




俺の幼なじみ【白草湊シラクサカナデ】の特徴…容姿端麗。成績優秀。文武両道。そして――










俺に対して無茶苦茶過保護!!!










「絶対ありえない!!」


「でしょ?だから、あんたが気づいてないかボーっとしてて聞きそびれたかのどっちかなのよ!!」




そうだったのか。


すまない湊。お前の笑顔を憎いなんて思ったりして…。やっぱりお前の笑顔は最高に愛らしいぜ。




「…読心術使わなきゃよかった」


「俺の心は今熱く燃えたぎってるぜ」




主に奏の笑顔を思い出して。




「はぁ…そういえばあんたも湊に対して過保護だったわね…」


「当たり前だ」


「…まぁいいわ。後湊に関してはまだ言ってないこともあるけど…それは見たほうがはやいでしょ♪」




杏はそう言うと学校の体育館を指差した。


ていうか俺達いつの間に学校に着いてたんだ!?




「ほら聖。よく耳を立てて聞いてなさい」


「…分かったよ」




俺は杏の言った通り耳を立てて体育館の中の音に神経を集中させた。



『…はい。ということで私からの話は以上です』


『校長先生。ありがとうございました』




おい。もうすでに入学式始まってんじゃねーかよ。




「そりゃあ遅刻ギリギリなのにあんだけ話し込みながら来たんだから当然じゃん♪」


「…そういえばお前はなんで遅刻したんだ?」


「朝までネトゲしてたから」


「…聞くんじゃなかった」




俺が心底と杏に呆れていると体育館の中が騒がしくなってきた。




『続きまして今年度の生徒会会長の挨拶です』




どうやら生徒会会長の挨拶みたいだけど…。何が起こったんだ?



あと横にいる杏が「にしし」って嫌な顔で笑ってるのが不気味だな。




「…何だよ?」


「生徒会会長の挨拶はね。あんたが一番美人だと思う人間を思い浮かべて聞くといいよ☆」


「なんで…」


「いいからやれ」


「…はい」




そんな無表情な顔で俺を威圧しないでくれよ(涙)



えっと…俺が一番美人だと思うやつの顔ね。


――やっぱあいつだな。


俺は結局幼なじみのあいつを思い浮かべることにした。




「そうそう。あんたはそれでいいの♪」




杏の楽しそうなからかい混じりの声を聞き流しながら俺は耳を立てた。




『あーあー…うんマイクの調子OK』




…なんで最初がマイクのテストなんだよ?




『あーごほん…皆さんこ〜んに〜ちわ〜!!!』


《《こ〜んに〜ちわ〜!!》》




なんだこの始まりかた?アイドルのコンサートかよ!?


でも、あいつがこれやっても違和感ねーな。




『あれ?何か3つばっかし席が空いてるのはなんでだロー?』


《《何でだろ〜?》》




すんません。そのうちの2人はここで聞き耳立てます。まじでごめんなさい。




『まあ、いっか!!』


《《いいんだよ〜》》




いいのかよ!!!?




『じゃあ私からお知らせがありま〜す!!サクッと行くからちゃんと聞いてね〜!!』


《《なんですか〜?》》




もう既に体育館はアイドルのコンサート会場になっちまってるよな?なんなんだよこれ!?なんなんだよこのカオス!?


いったい体育館の中で何が行われてるんだ!?




『在り来たりなことしかできない人間は滅びる運命なんです!!』


《《そうですね》》




その【いい○も】的な受け答えが既に在り来たりなことな気がするんだが…。


つか、会長さんマジであいつの言いそうなことばっか言うな?これはすごい偶然だな本当に。




『だから、皆さんにも学校では周りとは違うことにどんどん挑戦しましょおぉおおおおおお!!!!!!!!!!』


《ふぉ〜〜!!!》

《あらぶ〜〜!!!》

《フヒヒヒWWサーセーンWWW》

《カイチョ〜バンザーイ!!》

《《バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!》》




ダメだ!!会長さんの言ってることはまともになったのに生徒の言葉は最早意味が分からん!?


カオスだ!?カオスすぎる!?もう訳わからなすぎてどこからツッコンでいいのかわからねー!?




『それから私の友達の綾瀬川聖と成瀬杏が【何でも屋】と【情報屋】をやってるからそっちも宜しくね〜〜!!!』


《《分かったよ〜!!!》》




はぁ…会長さん。なんか知らないけどそれはまったく入学式の挨拶には関係ないことでしょ…。


まぁでも。これで俺の商売もやりやすくなったな♪


サンキュー誰だか知らない会長さん♪




「…あんたなんで気付かないのよ?」


「あん?何をだよ?」


「…もういいわ。あんたって本当に鈍感ヤローね」




何だよ杏のやつ?俺が鈍感ヤローだと?これでも近所のオバタリアンにはあの子は敏感ね〜て言われるくらいに有名なんだぞ!?失礼な奴だなまったく…。


ていうかこの言い方ちょっとエロくないか?




『じゃあみんな!!待たねー!!バイバーイ(^_^)/~』


《さよならー!!》




…なんだ今の絵文字。言葉のはずなのになんで絵文字が出てきたんだよ?ていうかこいつら飽きねーのか?本当によくやるよな…。


俺入る高校間違えたかも。


しかも会長さん。あんた言いたいことそれだけでいいのか?他にもいっぱいあるだろ?例えば新入生に向ける言葉とか…学校のいいところの紹介とか…。『あ!!忘れてた〜!!』



そうだよな〜、もっと会長らしいことを言ってから退場だよな〜



『平成年!!生徒会会長【白草湊】!!!!』



って!!名前言うの忘れただけかよ!?



「ちょっと聖!!いい加減気付きなさい!?」


「それよりあの生徒会長誰か止めろよ!?」


「その生徒会長の名前はなんだった?」


「知るか!?」


「いいから思い出せ」







うっ!?出たよ杏の無表情による威圧…。


こいつもしかして(リョウ)よりも怖いんじゃないか?




「わ…分かったよ」




恐怖に勝てるわけがなく。俺は改めて生徒会長の名前を思いだそうとした。




う〜ん。最初の文字は色だったよな?確か色に関係してたような…赤…青…緑…黄…黒――



そうか!!【白】だ!!



次は自然の中にあるものだったはず。山…川…海…砂…空――



そうだ!!【草】だった!!



そして最後はすごく聞き慣れた名前だったよな?


聖…杏…凉…ect――



ああ!!!【湊】か!!!





ということは今までの名前を繋げると【白草湊】になるってわけだな!!



なるほど〜湊ね〜





マジでどっかで聞いたことある名前だよな〜。




しかも毎日毎日聞いてるような気がすんだよな〜。どこだっけ?





           `







………って!?









           `






「えええぇぇぇえええええええええええええ!!!!???」




こうして俺の高校生活は何だか分からない始まり方で始まるのだった…。



           `


アイドルコンサートと化した入学式を終えた俺達は自分のクラスへと入っていく……。


そこで待ち受けていたのはこの町で最強の不良と恐れられいるあいつだった!?


次々逃げ出していくクラスメート、そんな中あいつは俺に近づいてきて……。



†CROSS・ROAD†次回は


episode2【何でも屋ですけど……何か?】



俺は生きて帰ってこれるのか!?



次回に続く!!

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