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ヤエー!初めてのソロキャンプ  作者: 砂糖水色
5/15

5話 出会い

晴子


 

富士山を背に入口に向かってい歩くと三角屋根の建物が見えてくる。

銀山テラス。

ふもとっぱれの中にあるカフェ&レストランだ。

中は山小屋のような雰囲気だがかなり広い。

中にはカップルや家族連れなどで半分程席が埋まっている。

パスタやカレー、有名な鹿肉のハンバーガーを売っている。

カウンターに出来ている列に並び、鹿肉ハンバーガーセットを注文する。

商品を受け取って空いてる席を探す。

 富士山側のカウンター席が2箇所だけ空いていたのですかさずに座る。

窓越しに見る富士山はがあまりにも完璧に美しくて、ニヤケてしまう。

周りを見ると、右隣ではカップルが写真を撮って盛り上がっている。私にもいつか彼氏と一緒にキャンプ出来る日が来るのだろうか。

左側は空席のままだ。

後ろのテーブル席では4人家族がソフトクリームを食べていて、小さな男の子が服にソフトクリームを付けてしまったようで、母親が一生懸命拭き取っている。

ウチの弟もよくやってたなぁ、と思い返し、少し寂しくなったり…はしなかった。

でも、到着連絡をしなければと思い出し、家族と葵にさっき撮った自撮りを送った。

 葵には今の景色プラス鹿肉ハンバーガーセットの写真も追加した。すぐ既読が付いて返信が来る

「お疲れ様ーめっちゃ良いじゃん!私も行ってみたくなっちゃうな。」

私はスタンプで返事をして、ハンバーガーの包装をあけ、かぶりつく。

その瞬間爽やかな香りを感じた。ハンバーガーからでは無い。

その状態のまま目だけで左側を見ると、そこにはめちゃくちゃイケメンがいた。

 ハンバーガーにかぶりついたまま目が合う。

イケメンは軽く会釈をして隣に座った。

身長は180位だろうか。

痩せ型で色白。髪の毛は少し茶色くてくせっ毛が可愛らしい。

大きなヘッドフォンを付けている。

顔が身長158cmの私より小さい気がする。

とても鼻筋が通っていてとても高い。もしかしたら外人かハーフとかかもしれない。無地のアイボリーのいスウェットパーカーにワイドなグレーのズボン。ちょっと現実味が無いくらいカッコイイ。

少しむせそうになったが何とかハンバーガーを飲み込む。

数秒ガン見してしまった気がするが、あまり見ないように富士山に意識を向ける。

ヤバい。ドキドキする。

もっと可愛い服を来てくればよかった。バイクプラスキャンプなのでメイクも服装も女子力がいつもより格段に低い。

やたら自分の前髪が気になる。

とにかく、心を落ち着かせて食事を続ける。

右隣のカップルも小さな声でカッコいい、モデルみたいだと話している。

左側に、少し目線を向けるとどうやら同じハンバーガーセットを食べているようだ。

正面にある富士山をみながら、ポテトを口に運ぶ。

「こんな人が隣にいたら落ち着いてキャンプ出来ないな。」

そう思うと、心が軽くなった気がする。まぁ、実際いくらイケメンであろうと、俳優だろうとモデルだろうと目の保養にはなるが私には関係ないな。

私は今日初めてのソロキャンプなんだ。楽しもう。

 そう振り切って普段通りにハンバーガーを食べた。

その後、売店に寄ったり、食後の散歩をしてテントに戻った。

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