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刻を超えた絆  作者: ふじわら
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新章 本能寺の変

信長の下へ再び戻る坂本とゆいか。



「上様様先ほどは無礼仕りました」

「よい、じゃじゃ馬らしいではないか」



坂本は信長に進言した。



「秀吉様の援軍の前に明智様を先に行かせてみてはどうです?」

「ほう...光秀をか...」

「はい」

「だが光秀には三河殿の大事な接待を任せておるからのぅ」


もちろん坂本は承知の上の進言だった。


史実では明智は家康の接待で粗相を起こし解任され、秀吉の援軍を命を受ける事になる。


更に現在の領地を没収され、新しく与えられた領土はまだ敵の領土であった。

 

つまり新領地は自分ので切り開かなければならないのであった。


その積み重ねが明智を追い込み、信長への不信が積もりに積もり本能寺の変へと結びついていく。



それをそのまま進言するつもりだった。



「わかっております。もし明智様が秀吉様の援軍に回れば、備中も容易く落ちるでございましょう」

「ふむ...そうじゃのう」



坂本の言葉に信長は腕を組み深く考えた。



「その後に上様が後詰めで赴けば、秀吉様の顔も立ちましょう」

「ふむ」



信長は納得はしたが一つ気がかりな事がある。


 

「それでは光秀めが面白くなかろう」

「いや心配にはございません。毛利の領土を与えてしまえばいいのです」

「なに?毛利の?」



正直どこでも良かった。



信長を本能寺の変が起きるまで、京から動かさなければ良いのからである。



しかし再び余計な邪魔が入る。




蛇娘である。



「信長様って明智さんに殺されるんでしょ?なら遠くに行かせた方がいいじゃん」



突然の発言に驚きを隠せない坂本と信長。



(なになになんてこったい!!なぜ言う...)



「光秀が余に謀叛だと?」



慌てて誤解を解く坂本。



「いやいやいや!それはないでしょう。信長様に謀叛を起こす者など家臣にいる訳ございません」


ゆいかは首を傾げた。


「なんでぇ?だってもっさん言ってたじゃない、明智さんが大軍で攻めてくるってぇ」


(ねぇ本当にバカなのか?お前は?)



もう泣きそうになる坂本であった。

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