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刻を超えた絆  作者: ふじわら
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新章 本能寺の変

1582年6月2月早朝、本能寺。



1本の火矢が本堂の扉に突き刺さる。



それを皮切りに次々と火の雨が本能寺に降り注ぐ。



本堂の奥の長い廊下を1人の男が大きな足跡をたてて駆け巡る。



男の名前は森蘭丸。


蘭丸は襖の前に跪き奥にいる男に話しかけた。



「上様!謀反でございます」


襖が開き慌てる様子もない男が、跪いてる蘭丸に険しい表情で呟いた。


「何者だ」

桔梗紋(ききょうもん)でございます」

「光秀か...」


男は暫く目を瞑考えた。


「上様お逃げください」

「ふっ...光秀めが本能寺を囲んでいるなら蟻一匹逃さぬように配置しておるわ」


そして上半身裸になり男に弓と槍を持って来るように指示をし、明智の兵がいる所に向かった。



「光秀め...是非に及ばず」



男は少し笑みを浮かべていた。



そうこの男こそが第六天魔王と恐れられていた織田上総介信長である。



本堂前では明智軍と信長を護衛する手勢が死闘を繰り広げていた。



だが明智軍1万3000に対し信長の護衛は300程度であった。



戦力に差があるのは明白ではあったが、戦国最強の織田軍の精鋭も最後の一兵までよく戦っていた。



だが本堂が焼け落ち、信長も腕と右腹部に傷を受け大量の血を流していた。


「蘭丸!余の首光秀に絶対に渡してはならぬぞ!」



蘭丸は拳を強く握りつぶし泣きながら頷いた。



「はっ!」


そう言い残し信長は業火の中へと1人消えていった。




部屋に戻り短刀を片手にあぐらをかいて座った。


「坂本よ...見事にお主に騙されたわい...」


そう言い残すと信長は介錯なしで腹を斬り首の動脈を斬り絶命した。



これが織田信長の最後であった。


これより信長の意思は秀吉から家康に移り変わって行くことになる。



信長が最後に言い残した坂本とは...。

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