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お題シリーズ4

予想外の結果 書物

作者: リィズ・ブランディシュカ



 私はどんな事でも分かる。


 全の書だ。


 今この世界にある魔法の事や、破壊の限りをつくしている魔王の事、いまは消えてしまった古代の技術の事なども分かる。


 なんせ、全の書だからな。


 全は全てと言う意味だ。


 全ては全てだ。


 全部わかる。


 だから分かるだろう。


 ほらさ。


 見て分かるだろう。


 タイトルが、全の書だし。


 そういう凄い書だって事分かるだろう(念押し)。


 これ一冊あれば、多くの人を救ったり、貶めたりできるんだぞ。


 そんな素晴らしい書だから、今までの人間は敬意を払って俺を保存してきたんだが。


 ちょっとした事故で、そいつらの手元を離れてしまった。


 その結果。

 今、俺を手にしているのは年端も行かない子供だ。


「ごはんできたわよー。食器ならべちゃって!」

「あーい」


 子供!


 なのだ!


「なべも、ならべりゅ!」

「あっ、そんな重いもの、あぶないわよ」


 おおおおい! 鍋の敷物に使うのはやめろぉぉぉ!


 全てを記す書といっても、そんな使われ方されるのは想定できないんだぞおおお!



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