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やっぱりやらねば  作者: Anastasia
Part1-出会い
39/215

その7-04

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今日はWikipediaの日。Happy Wikipedia!

「だったらなに?」

「そこの副会長さんの実家は歴代の代議士の家でね。結構、警察がらみとかでも手は回ると思うんだよねぇ、俺は」


 それを回された井柳院はただ肩をすくめてみせるだけだ。


「と言うことで、交渉決定かな?」


 勝手に話を進められたのだが、まあ、出された提案は悪くない。動き回らない分だけ、アイラの仕事も減るというものだ。


「君の――スナックだったかな? それと渋谷の件と、どう関係があるんだい?」

「浮気調査よ」

「浮気調査?だったら、別件?」


「そうね。そっちの方は、もうすぐ終わるわ。渋谷の方は――発見が早かったから、警察にも通報されたみたい。家に帰ってきた娘がヒステリー状態で興奮してるから、心配した親が病院に連れて行って発覚したらしいわ。この時勢で、警戒心も出さずに、知らない男からもらったドリンクを飲む方が間違ってるけど、そこに突け込む男は()()()()ね。病院で、血液検査を受けて、Rohypnolとエクスタシーが検出されたんですって。話では、以前から、海外に旅行してる大学生がたまに持ち帰ってきて、そういう事件が出始めた――みたいだけど、最近は、ちょっとヤバイ方に流れてるんでね」


「それで、渋谷のグループ?」

「そうみたい。リングがあるみたいで、そのリング内で売りさばいてるような気配もあるらしいわ」

「集団――用のリング?」


「そうらしいわね」

「それは――また、大掛かりなことになってきたな」

「ここの学園内の調査の協力の話は悪くないわ。私が知ってる情報を譲ってあげるから、しっかり調査してよね」


「君と話をしていると、どうもねぇ。協力――ていう響きがないな」

「結果が同じならそれでいいじゃない」


 あまりにツラッとしてそれを断言するので、言い返す気も失せて、大曽根は背もたれによりかかったまま、一気に疲れていた。


「君には、ここの藤波君をつけるから――」

「なんでこの男なの?」


()()男はね、これから君の付き添いになるんだ。首を突っ込んでなかろうと、君はね、とても危ないことをしているし、危ない状況にいると俺は思っているんだ。だからね、何かある前に、一応の対策は立てておかないといけないだろう?そうなると、ここの藤波君が最適だ。俺達と一緒に行動すると、かなり目立つよ?そっちの方がいい」


 アイラは苦虫を噛み潰したような顔をして、むーっと何も言わない。


「邪魔はしないけど、協力しないんだったら、俺はバラすからね。そうなったらバイトどころじゃないだろ?」

「脅しにはのらないわよ」

「脅しだと思う?」


 にこやかに大曽根は微笑み返す。


「受験に専念してなさいよ」

「それは一理あるけど、嫌だったらそう言うだろう?」


 その視線が、自然、廉の方に向けられる。


 廉はただ静かに座っているだけで、何も言わない。


「なんで首突っ込むのよ」


 つっけんどんにアイラが廉を責めてきて、廉は少し肩をすくめてみせた。


「ただの興味、かな」

「興味があり過ぎじゃないの」

「いいじゃないか。色々、経験するのもいいことだよ」

「お荷物は邪魔ね」


 きっぱり、はっきりと、疑いもせずに、自信を持って廉が無能だと断言してくるものである。



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