その7-03
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お早うございます。今日も一日がんばりましょう。
一日を終えた皆さん、今日も一日ご苦労様でした。リラックスして心も、体も、頭もリチャージしましょ
「どこからそれが流れてくるんだい?」
「それは、私の範疇を超えてるわ。警察のすることでしょう。ただ、Rohypnolはアメリカでその使用が禁止されてるのよね。だから、ヨーロッパ経由で回ってくるのかしら。おまけに、最近はキャイニーズギャングが色々持ち込んでくるらしいし。今回もそうとは言い切れないでしょう?ここの学園に持ち込まれてるのは、たぶんキャイニーズギャングが売りさばいてるやつだろう、って聞いてるわ」
「まったく、そんなものに手を出すとは」
大曽根は嫌そうにその目頭を摘んでいる。
「そうね。でも、受験のストレスも大変だろうから、息抜きには最高なんでしょうよ。ご親切なことに、ウェッブサイトで、簡単に手に入る薬の紹介まであるらしいわよ。よくやるわね」
「確かに」
ふう、と大曽根が溜め息をついて後ろの背もたれに寄りかかった。
「試験前にこれですか。まったく」
井柳院までも溜め息をこぼしていた。
「なに? 生徒会に茶々入れするように頼んだ覚えはないわよ」
「覚えはなくても、俺がまだ生徒会にいる間にそういった問題を出されても困るんでね。学園内の取り締まりは、一応、生徒会が扱うことになっている。だから、黙って見過ごすわかにはいかないでしょう」
「邪魔しないでよ」
「君は、渋谷系の仕事があるだろう? 学園内は、生徒会の責任なんでね」
「でも、私の仕事の邪魔はしないでよね」
「だったら、協力、ということには?」
「協力するようには見えないわ」
「人を外見だけで判断するのはよくないな。俺は、もちろん、全面的に協力するつもりだけど?」
「その顔がね、胡散臭いのよ。こっちの副会長と言い、目が笑ってないわよ。猫被るんなら、その目をやめるのね」
井柳院と全く同じことを繰り返すアイラに、大曽根と井柳院の目が細められる。
「本当に、こんな相手は久しぶりだなぁ。龍ちゃんもおもしろい女生徒を拾ってきたこと」
「拾ってないじゃない」
「拾ったのは、ここの藤波君だけどね、その後、拾い直したのが龍ちゃんっぽいじゃないか。だから、共同に仕事する、ということで仲良くしようね、柴岬藍羅ちゃん」
「仕事の邪魔しないでよ」
「でも、俺はね、これでも他の学校とかにコネがあるし、そういった関係の情報も手に入れやすいよ。君が聞きまわって疑われるよりは、俺の方が簡単だと思うけど? そこの、副会長さんも、ある程度のコネクションはあるしね。副会長さんの実家だと、結構、裏の情報も手に入りやすいかもよ」
「なんで? 金持ちなの?」
「そういうんじゃないけどね」
読んでいただきありがとうございました。
大人になってもはちゃめちゃ恋愛(?)の続編もあります。そちらの方もよければ観覧してみてくださいね。
やっぱり やらねば(続) https://novel18.syosetu.com/n7288hj/ (18歳以上)
別作品で、異世界転生物語も書いています。どうぞよろしくお願いいたします。
奮闘記などと呼ばない https://novel18.syosetu.com/n6082hj/