その7-02
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今日は、National Rubber Ducky Dayらしいです。話とは全く関係ありませんが、プヨプヨとお風呂にうかんでいる、あれですよ、あれ。一緒に楽しくお祝いしましょう(ははは)
「――ロヒプノールは、耳にしたことがあるかな」
「それ、渋谷の噂?」
「まあ、そんなところだね」
「そう。だったら、同じ線みたいね」
それを聞いて、大曽根は珍しく曇り顔をみせて、ふう、と長い息を吐き出していた。
「渋谷にいる若いのとかで、レイプ関係を目的に固まっているグループがあるっていう噂だな。噂の真相のほどは知らないけど、かなり危ない連中がいるという話は聞いている」
「そっちも、結構、裏に精通してるのね」
「俺の所に入ってきたのは噂が多いだけだ。別に、俺がそれを知ってるんじゃないしね。――それで、君が調べてるって?君の裏にいるのは、警察なのかな?」
「違うわよ。知り合いが依頼を受け取ってきただけ」
「その知り合いが警察に精通してるようだ」
「さあね。私はただのバイトだから」
「仕事を変えた方がいいんじゃないの?」
「首は突っ込んでないわ。それに、引き上げ時がきたら、すぐに引き上げるし」
「なるほど。だったら、君の学校はどこなんだ?学校を休んでこんなことをさせる知り合いも、どうかと思うが」
「学校は別に問題じゃないわ。この学校だって、バイトで来てるだけだし」
「バイトが終われば退学するのかな?転校?」
「まっ、そんなとこね」
ふうん、と大曽根がある程度納得したような相槌を返した。
「出初めは渋谷のグループじゃなかったみたいなんだけど、数件、似たような件が持ち込まれたらしくて、どれも記憶がはっきりしてないらしいのよね」
「ロヒプノール――か」
「そうみたいね。Rohypnolは――鎮静剤の一種で、飲み物に混ぜやすいからGHBよりは頻繁に使用されるかもね。GHBは色も形もほとんど残らないけど、どうも味が悪くて、Rohypnolの方が使用されやすいのかも。その効果は薬の摂取から15分から30分ほどで始まって、その継続時間が4~6時間ほどだと言われてるわ。極たまに、その時間が12時間ほど続くらしいけど。代表的な副作用は、消化された薬の効用のせいでおきる記憶障害ね。だから、それを盛られた側は、目が覚めるまでほとんどの記憶がないことになるわ。意識的にフラッシュバックとかがあって、断片は覚えてるかもしれないけれど」
「それは、問題だな。そんな深刻なものがこの学園に?」
「そっちの方は、ただのパーティードラッグ系なんだけど。受験を控えてる生徒に精神安定剤代わりで売られてるんじゃないかしら。Pの形跡もあるとは聞いてるわ」
「Pとは?」
「Methamphetamineよ。メタドンって言うの?――麻薬の一種よ。でも、それと渋谷の件の出所が同じじゃないかって疑いがあるらしくて、高校の方は私が調べてるというわけ」
読んでいただきありがとうございました。
大人になってもはちゃめちゃ恋愛(?)の続編もあります。そちらの方もよければ観覧してみてくださいね。
やっぱり やらねば(続) https://novel18.syosetu.com/n7288hj/ (18歳以上)
別作品で、異世界転生物語も書いています。どうぞよろしくお願いいたします。
奮闘記などと呼ばない https://novel18.syosetu.com/n6082hj/