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やっぱりやらねば  作者: Anastasia
Part1-出会い
29/215

その5-06

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 アイラはほんの少し呆気に取られていたようだったが、突然、ふっ、とその瞳が緩んで、その顔に微笑みが浮かんだ。


「龍ちゃんは、いい子だね」

「え?」


 ふふ、と微笑えまれて、龍之介の顔がまたかぁ…と高潮する。

 思っても見ない、突然の微笑みを投げられて、ドキドキとちょっとトキメイテしまったふがいない龍之介。


 そんな所でトキメクなよ――とつい自分を叱咤してしまう。


「心配してくれてるの?」

「……やめた方がいい。薬なんかに手出すなんて、バカげてる」

「そうね。だから、心配する必要はないわ。何をしてるか、私も自覚してるから」

「自覚してるのに、薬使ってるのか?やめろよ、そんなこと」


「だから、言ってるのよ。自覚してるから大丈夫だ、ってね。薬は使ってないわ」

「使ってない? ――だったら、あれ――なんで?」

「東京は広い割に、世間は狭いのね」


 理解ができなくて、龍之介の顔が、はあ?としかめられた。


 その表情があまりに素直で、アイラがくすっと笑いを漏らしていた。


「龍ちゃん、いい子だね。なんでこんな男と友達なのか、不思議よね」

()()()男は、余計だと思うけど」

「胡散臭い男は信用してないの。おまけに変態だし」

「その――変態、っていうのはやめてくれないかな。これだけ親切にされておいて、随分な態度だ」


「親切はありがたくもらっておくけど、変態なんてそこらにわんさかいるじゃない」

「俺はその一人じゃないんだが。変態扱いしないでもらいたいね」

「ジロジロ見ないでよ」

「それは、仕方がない。でも、悪意もなければ害意もないから、我慢するんだね。客観的な事実を述べただけだから」


 飄々としてそれを答える廉に、しらーっと冷たい眼差しだけがまた返された。


「――ケンカ、するなよ。廉と、柴岬……そんなに、仲が良かったんだな。知らなかった」


 ポソッと言われた最後の呟きに、アイラがいかにも嫌そうに顔をしかめてみせていた。



読んでいただきありがとうございました。



大人になってもはちゃめちゃ恋愛(?)の続編もあります。そちらの方もよければ観覧してみてくださいね。

やっぱり やらねば(続) https://novel18.syosetu.com/n7288hj/ (18歳以上)


別作品で、異世界転生物語も書いています。どうぞよろしくお願いいたします。

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大人になってもはちゃめちゃ恋愛物語『やっぱりやらねば(続)』は大人の恋愛編です。
やっぱりやらねば(続)(18歳以上)

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