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やっぱりやらねば  作者: Anastasia
Part3-アメリカ編
166/215

その1-05

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「じゃあ、3番目は?」

「3番目のホテルは、色々な部屋があるようだから、いいんじゃないかな。それから、近隣のホテルでもあるけど」


「クリスマスだし、豪華にするなら、今回は敷地内のホテルでいいわよ。ちょっとお高になっても、クリスマスパーティーだと思えばね」

「そう。二部屋――いや、一部屋でも、4人から6人は泊まれるようだ」


 へぇと、廉も感心している。


 やはり、テーマパークで遊園地。家族連れも多い中、部屋を別々では一緒に楽しめないだろう。

 ホテルの部屋代だけで、破産しそうでもある。


「どうする? 一緒の部屋にする?」

「えっ……。それは、やっぱりさ……」


 一応、成人している大人だし、男だし、友達とは言え、女の子と一緒の部屋では……。


「一緒でいいわよ。わざわざ、別にする必要はないじゃない。それに、マレーシアだって、一緒の部屋だったじゃない。龍ちゃん、今更、なに言っているのよ、バカね」


「あっ……。そっか。ファミリールームにしてもらったんだったよな」


「そうよ。着替えなんかは、バスルームで済ませればいいんだから、一緒の部屋だって問題ないわよ。それに、ほとんど一日中、外で遊んでるんだから、帰ってきたら、シャワーと寝るくらいじゃない」

「ああ、そっか。そうだよな」


「じゃあ、1ⅹクイーン+2xキングシングルとか、2xクイーン+1xキングシングルの折り畳みソファーか、2xクイーン+2xキングシングルが空いてるようだけど」


「私はクイーンで寝るわよ」

「わかっているよ」


 マレーシアのリゾート地だって、アイラと美花の二人が揃って、大きなゆったりとしたクイーンベッドを、占領していたではないか。



「レディー・ファースト、でしょう?」



 なんて、抜け抜けと口にして。


「値段が違うんでしょう? どのくらい?」


「折り畳み式の部屋が、一番安いけどね。それから、次に100ドルくらい上がるかな? 最後の、4つのベッドの部屋は、250ドルくらい上がるよ」


「そんなにっ!?」


 さすがに、その話を聞いて、龍之介の目が飛び上がっていた。


「それなら、一番安いのでいいぜ。俺なら、折り畳み式のソファーベッドで、全然、問題ないもんな。アイラと廉で、ベッドで寝ていいぜ」


 そして、親切な龍之介は、相変わらず、気遣いがある男だ。


「あら、そう」


 そして、そうやって提案されたのに、一々、反対したり、意見を返さないアイラは、龍之介の親切をそのままもらう。


 日本人の習慣で、頭が低く、腰も低く、社交辞令で親切な好意を提案してくれる場合もあるのだろうが、アイラは、わざわざ、そんな習慣に時間を潰したりはしない。



「あら? 初めから嫌なら、上辺っ面だけで取り繕って、意味のない好意なんて、見せなければいいのよ。口に出して、好意を見せてるんだから、わざわざ反対なんかしないわよ」



 それで、相手がただの社交辞令だろうと、丁寧に謙遜していた態度だろうと、アイラは相手に反論させるような隙もなく、さっさと、その好意を使って行く。


「じゃあ、そのパッケージ予約してよ、レン」

「いつから? クリスマスのパーティーとして遊ぶなら、クリスマスイブにする?」


「いいわねぇ。それなら、クリスマスイブとクリスマスは、〇ズニーランドでお祝いだわ~」


「おおっ! それ、すごいいいかもな。俺も、クリスマスにそんなことしたことないぜ。日本のやつだったら、きっと、人込みで混雑していて、乗り物に乗れるところじゃないだろうしな。それに、大行列で、どこもかしこも、待ちぼうけのはずだから」


「たぶん、アメリカのだって、そうだと思うけどね」

「そうかもな。でも、二日続けてなら、そんなに慌てて乗り物に乗らなくても、のんびり回れそうだろ? クリスマスに、〇ズニーランドでお祝いなんて、豪勢だなぁ~」


 早速、アメリカにやって来てすぐに、豪勢な遊びのプランができたではないか。


「飛行機は往復にする?」


「ロスに発つなら、そのまま、旅行始めちゃいましょうよ。のんびりバスに乗ってもいいし、列車でもいいし、ロスからなら、ラスベガスも行けるわよ。グランドキャニオンに立ち寄れるじゃない」


「あっ、それ、すごいいい案かも。ラスベガスも有名だよなぁ~。グランドキャニオンもさ。俺の友達で、一人、アメリカ旅行したやついて、グランドキャニオンを見て来たって言ってたんだ。やっぱり、「迫力があって、壮大な景色だったぞー」 って、自慢してたんだぜ」


「じゃあ、決まりね。片道だけでいいわよ、レン」

「そう」


 話が簡単に決まったようなので、廉は空いているフライトも探す。


「あっ、廉――」


 大慌てで、龍之介が止めるので、廉が不思議そうに龍之介を見返す。


「どうしたんだい、龍ちゃん?」

「あのさ、お金のことだけど――」


「ああ、今は俺のクレジットカードで払うから、支払いは後でいいよ」

「あっ、いいのか?」


「ああ、いいよ。でも、飛行機代は、クレジットカードで払いたかったかな?」

「いや……。それくらいは、現金で大丈夫だ。後で、お金が足りなくなったら、その時に、クレジットカードを使うつもりだから」


 だから、龍之介だって、たくさん派手に遊びまくる為に貯めて来た資金は、ほとんど現金で持ってきている。


 それが足りなくなり始めたのなら、クレジットカードで用足しをしようと考えていたから。


「アイラは?」

「私も現金でOKよ」


 廉が自分のクレジットカードを取りに行き、飛行機のチケットも、〇ズニーランドのパッケージの予約も済ませていた。


「じゃあ、24日、朝早くに出るよ。フライトが8時だから、ここを6時半過ぎには出るかな」

「オッケー。俺は、全く、問題ないぜ」

「今年のクリスマスも、豪華になるわよん~」


 なにしろ、一日中、かの有名な〇ズニーランドで遊びまくれるのだから。


 ああ、アメリカ旅行企画。


 初っ端から、楽しみである。



読んでいただきありがとうございました。

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大人になってもはちゃめちゃ恋愛物語『やっぱりやらねば(続)』は大人の恋愛編です。
やっぱりやらねば(続)(18歳以上)

別作品で、“王道”外れた異世界転生物語も、どうぞよろしくお願いいたします。
奮闘記などと呼ばない(18歳以上)
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