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やっぱりやらねば  作者: Anastasia
Part1-出会い
13/215

その3-01

Wishing you a very Merry Christmas!!

Hope you all have a wonderful time with your family, friends and beloved ones

o<(ノ・ω・)ノ*:..。o○☆ メリークリスマス ☆○o。..:*ヽ(・ω・ヽ)>o

柴岬(しばざき)藍羅(あいら)。先月に転校してきて、現在、二年七組」

「字はどう書くんだ?」

「柴田の“柴”に岬で、柴岬(しばざき)。それから、藍色の“藍”に、羅生門の“羅”。藍羅(あいら)。青森公立高校から転校して来たそうだ。特別編入でもなく、普通の転校手続きで入学して来ている」

「ふうん、青森からね。――まあ、簡単な説明だが、どう思う?」


 ガヤガヤと生徒達で溢れかえる食堂の一角。お弁当ではなく食堂のランチを食べにきている大曽根と井柳院の前に廉が座っている。


 廉は動かしている箸を止めて、その二人を見返した。


「どうして、俺にそれを聞くのかな? 龍ちゃんがいないのに、俺だけ最初に説明を聞いたら、龍ちゃんも悔しがると思うんだけどね」

「龍ちゃんには後で説明すればいいさ。でも、藤波、君は興味があるんだろう?」

「身分調査は頼んでませんがねえ」

「まあ、それは俺達のちょっとした趣味だな」

「それも、否定はしませんけど」


 超進学校をトップでいく二人ではあるが、頭の切れが鋭いだけに、そこら辺の感性が鋭敏に磨かれている傾向がある。育った環境の影響もあったのだろうが、若いながらに二人はかなり人を見る目に長けていた。


 実は、廉も転校組みで三年になってきてから暁星学園にやってきた生徒だった。三年の受験が始まる時期になっての暁星学園への転入はかなり珍しいものであるので、もちろん、生徒会でもすぐにその話題が上がっていた。


 別に、素行調査をするのではないが、それでも、生徒会で今度やってきた転校生の素性程度はすぐに教師から話されていて、実は、龍之介は知らないだろうが、廉は転勤の多い両親に伴って海外生活が長く、日本で生活した時間の方が短いであろうというほどの、留学生扱いだったのだ。


 それでも、この暁星学園に転入してくるのだから、ある程度の成績を持ち合わせていなければならないのであって、それでその器がどれくらいのものであるのか、生徒会――会長と副会長の興味が注がれていたのだった。


 本人は畏まった感じで、特別、害もなく派手でもなくて、それで、まあまあの成績をこなしているあたりは、至極普通の青年だった。

 だが、その妙に落ち着いた態度や、飄々としていそうで、以外に抜け目がなく鋭いところから見ても、一筋縄ではいかない男――と大曽根と井柳院は判断していたのだった。


 龍之介は素直であまり人を疑うことをしない――というか、知らないというか――それで、廉の本性――とでもいうようなものを見極めていないのかもしれなかったが、大曽根と井柳院は、廉をただの普通の生徒、としては扱わない。



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