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やっぱりやらねば  作者: Anastasia
Part2-マレーシア編
120/215

その11-07

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このエピソードで、1日観光の日、は終わりました。観光ばかりでしたが、機会があったら、是非、遊びに行ってみてくださいね?

 バイクのレースもあって、バイクの模型にまたがってみると、景色が本当にバイクに乗っている気分だった。


 龍之介は車の免許しかないので、あれは新鮮な感覚だった。


「龍ちゃん、さっき派手にスッ転んでたわね」

「ははは。ギア入れ忘れたんだ」


 このレースはアイラの勝ちだ。まあ、アイラは普段からもバイクに乗っているから、全く問題ないだろうが。


「お前、いつバイクの免許取ったんだよ」

「ニュージーで」


 その返答は、「どこ?」の質問の答えになるだろうが、それでも一応「いつ?」もカバーするのだろう。

 高校卒業してすぐにニュージーランドに向かったと言う話だから。「いつ?」とは答えたことになったかもしれない。


 それから、ゾンビとの戦いもあって、体が無意識でゾンビの攻撃をよけ、あっちこっちに動いている。


 龍之介は空中戦も満喫した。


「ああああぁ、すごい面白かったな。さすがVRのゲームだなぁ」

「面白かったわ~」


 アイラもご機嫌である。


 喉も乾いたからジュースも買って一休みしながら、次は3Dアート。


 双子も一緒についてきたので、みんなでおかしなポーズを取りながら、3Dの写真作りに励んでいる。


 かの有名なアイザック・ニュートンの大きな絵柄が出て来て、その下に座るだけで、ビーカーの中に小人として入ってしまったような写真。


 壁を触ったらまっ平なのに、視覚から見える光景はやっぱり3Dだ。


「ねえね、これ、崖っぷちから落ちそうになってるでしょう?」


 アイラの言葉通り、アイラは崖っぷちに立って、ほとんど足場のない場所から、「あぁぁ、落ちちゃう~」とそんな場面を写真に撮った。


「すごいなぁ。本当に崖から落ちそうな光景だ」

「これ、上手く撮れたわよね」


 マイケルなんか、崖にしがみついているような恰好で、壁に両手足を伸ばしている。でも、写真で見ると、本気で崖を登っているように見えるのだから、すごいものだ。


 エジプトのピラミッドなんか、とてもではないが平らな壁に描かれたアートだなんて思えないほど、リアルで立体感がある。


 暗闇での、3Dライトショーもあって、このアトラクションも随分面白いものだった。


「ねえ、次のアトラクション行く前に、チョコ店に行きたい。暑いけど、甘いものも食べたくなったわ」

「いいぜ」


 チョコ店に立ち寄り、ベルギーチョコレートの味見や、チョコレートファウンテンでたっぷり付けたチョコレートとイチゴを満喫して、そちらもなかなかのもの。


 6Dのシネマは15分おきに入れるので、待ち時間もなく簡単に次の上映に間に合った。

 でも、これは、まあ、日本でもできたかな? 3Dのサングラスをかけ、乗っているシートが揺れたり、変な香りが出てきたり、水が飛び散ったり。


 恐竜シネマは、6Dのシネマに似ているけれど、全員でバスに乗り、恐竜ワールドを探検していくものだ。

 これって、かの有名な映画を思い出させる。スリルではないけど、恐竜が迫ってきて、それは、驚いたものだ。


 ちょっと、手を伸ばして恐竜に触りたくなったほどだ。


 CGエフェクト(コンピューター生成)だから、画像にも触れらないのは判っている。

 それでも、恐竜の鱗なんかリアルに見えて、鬼気迫る迫真の恐さで追いかけられると、そばを走り去っていく恐竜たちに手が伸ばせそうな感覚に陥ってしまう。


 さすがっ。


 今日、一日中歩きっぱなしだから、どうしようか? ――という話になり、龍之介がお土産を買ってみたいということで、最後は、ヴィレッジウォーク。


 かなりの広さで、たくさんのお店が立ち並び、ローカルの駄菓子屋さんみたいなお店もある。


 珍しくて、龍之介は色々なお店で小さなものを買ってみた。


 そして、やはり、気になるのはケブンキレブン。


 どうしても中を確認したくてうずうず。やっぱり、外国にあるのだから、気になっちゃうだろう?


 ケブンキレブンの中に入ると、エアコンがきいていて、スーっと一気に気温が下がって気分がいい~。

 中に入ってみると、ちょっとだけやっぱり日本のケブンキレブンとは違っていた。


 食品の棚もあり、冷蔵品もあるが、日本のように全部なんでも揃っているわけでもなさそうだ。マレーシア産のお菓子がならび、お惣菜のようなものはなかった。


 それでも、小腹が空いてきていたので、龍之介だけでなく、アイラも双子もしっかりと買い食いをしている。

 相変わらず、廉は飲み物だけだった。


 あなりのおやつを買い込んでいたのに、ペロリと食べ終えたアイラと双子だ。

 この3人、かなり食べっぷりがいいんだよねえ。


「夕食どうする? ここで食べて行ってもいいけど、歩き回ったから疲れちゃった。ホテルのビラで休みたいわ」

「俺はそれでいいぜ。今日、一日満喫したもんな」

「遊んだわよ~」

「確かに」


 この出費は、もちろん旅行の必要経費だ。一日中遊びまくったから。


「今日も日に焼けたわ。歩くだけで、肌が焼けまくってるわね」

「俺は自慢できるからいいけどな」


 そして、このなかでも一番真っ黒けになっている龍之介がにかっと笑うと、もう、歯の白さと肌の黒さがくっきりと違ってみえるほどだった。


「今日は歩き疲れたから、ピザのデリバリでもしようよ」

「え? ピザなんて、ホテルにデリバリーしてくれるのか?」

「お金払うんだから、してくれるわよ」

「え? そうなのか?」


 ホテルに泊まってピザをオーダーするなんて、聞いたことがない。


 ただ、泊っているホテルは外に設置されたビラだ。まあ、一軒家と考えれば、ピザのデリバリーもありなのかも?


「それなら、それはちょっと興味あるな。マレーシアのピザってどんなんだろうな?」

「確かに、興味はあるわね」


「俺らのも」

「自分でオーダーすれば?」

「まとめてオーダーすれよ」


「ええ?」

「奢ってやるから」


 その一言で、アイラはすぐに落ちてしまう。


「仕方ない」

「シャワー浴びたら、そっちの部屋に行くからよ」

「たくさんな」


 どうやら、今夜はマレーシア初のピザだ。


 毎日が新発見で止まない。





 それで、全員がホテルのビラに戻ってきて、シャワーも済ませ、すっきりとした場で、ピザのデリバリー。

 本当に、ビラのすぐ真ん前までデリバリーをしてくれた。ビラの番号を聞いて、ドアまでのデリバリーだ。


 両腕いっぱになるほどの箱が積み上がり、廉と龍之介でテーブルに並べてはみるが、収まり切らないほどだ。


「二段重ねにして、食べたい人が勝手に箱を開ければいいのよ」

「そっか。これ奢ってくれたんだろ? ありがとうな」

「まあ、ありがたく食えよ」


 歩き疲れもでてきているが、カウチに座っているのと、ちょっとお行儀悪く床に座っているのと、椅子を持ってきて座っているのと、全員でピザにかぶりつく。


 いい倦怠感だなぁ、としみじ~みと今日一日の観光に満足した全員だった。


 マレーシア初のピザも完食!



読んでいただきありがとうございました。

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大人になってもはちゃめちゃ恋愛物語『やっぱりやらねば(続)』は大人の恋愛編です。
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