序章 魔を掌る王
やぁ、こんにちわ。僕は人類という概念を一番最初に固定概念に変えた存在であり、異世界という世界を創造した神だよ。
あー……あまりにも軽すぎたかな?感じ方は人それぞれだけど本当に神様なんだ。
突然なんだけどここに四人の人間を呼んだんだ。
魔を掌るため、空間を掌るため、力を掌るため、環境を掌るためにね。まだまだ僕が創った世界は異世界と呼ぶには歪で不平等で不均一で形になっていないんだ。
そのために別の世界から存在を借りてきたんだけど……んーまぁ、大変なことになったよね。
別の世界での人口は減るし、恐怖で感情が大破するし、自分で自分を殺しそうになるし、ここに戻ってこないやつもいるしさ。流石!僕の片割れたちと褒めてやりたいくらいだよ。
しかも戻ってきたのも一人っていうね!もうこれはダメだ!!……と思ったんだよ。
そしたらさ、不思議なことが起きたんだ
〝彼を見ていたんだけどね〟少しおかしいんだよ、もう本当に……
彼だけがそこに来て、彼だけが自我を残していて、彼だけがそこで生きているんだ。
おかしいよね。
みんなは戻っていったのに、彼だけそこにいるんだよ……しかも僕の一部を全て奪い取ってね。
不思議だよね。怖いよね。歪だよね。でも、形になっているのも謎だよね。
ということでさ見てみようと思ったんだ。
彼にしか見れない光景を
彼にしか出来ない行動を
彼にしか科せられていない宿命を
名は何と言ったかな……?
そうだ、天音奏。ミドルネームはヴァー……なんだっけ?




