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75.驚きの再会
「ああ。お姉、来たんだ。」
「うん、フリールームにいた緋和に会って話聞いてきたんだけど。」
「七生、ちゃん……?」
会うのは六年前、緋和ちゃんの手術の前以来。あのとき七生ちゃんは十三歳だったから、今は十九歳ということになる。
「お久しぶりです、春上先生。異動になったって聞いたのに夏目から先生がいると聞いて驚きました。」
随分、大きくなっているが昔と変わらない話し方、変わらない声だった。
「でも、どうして?」
「たまたま夏目に、緋和が同室にいると聞いて来たら……事件に出くわしてしまったようで……」
軽く笑っていったが、なんともまた誰かに仕組まれたかのようなタイミングだ。
「そこにいる子が彩ちゃん? 緋和が叩いたと噂の。まさか緋和が叩くなんてねぇ」
「まああたしもちょっと意外だった。」
僕もまさか緋和ちゃんがあそこまでするとは思わなかった。
「夏目ちゃん、お姉ちゃん追いかけなくていいんですか?」
昔に戻ったかのような和んだ雰囲気から現実に引き戻したのは市禾ちゃんだった。




