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71.七生ちゃん
後からつけるつもりだったのか……と感心? していると閉めていた病室のドアがコンコンとなった。
「はい」
夏目ちゃんがドアを開けるとそこには、七生ちゃんが立っていた。
――懐かしいな、ここ。看護師さんたちは全然見たことのある人はいなかったけど病院の雰囲気は何も変わってない。
あの頃は家に帰りたくてなるべく居たくないと思っていたけど、今はもう懐かしいくらいにしか感じなくなってきた。これもある種の成長なのかもしれない。
「あれ、……七生……ちゃん?」
「あ……! 守山さん、お久しぶりです」
「久しぶり、夏目ちゃんのお見舞い?」
「はい、あと緋和がいるって聞いたので」
そう、今日私がここへ訪れたのには緋和が関係していた。




