61.明日
その後、守山さんに聞いた緋和ちゃんの様子は安定しているようだった。
動けない緋和ちゃんに代わって百萌ちゃんや七生ちゃんがいろいろなところで手助けをしてくれたという。
あとでお礼を言いに行かないといけないな。
それから手術の日までは早かった。唯木先生やほかの先生方と何度も話をした。緋和ちゃんがよりよい生活を送れるようになるために。
緋和ちゃんの手術は、まあ簡単に言ってしまえば人工血管をつくり、心臓の働きを助ける、といった感じだ。
緋和ちゃんのお父さんとも実際に会ったり、電話などで何度も話した。緋和ちゃんの様子も伝えた。
忙しくてそう一日に何度も緋和ちゃんに会いに行くことはできなかったが、見に行った他の先生方の話から伺うに大丈夫そうだった。
「おはよう緋和ちゃん」
「おはようございます」
いつも通り、聴診やら何やらを済ませてベッドに座る緋和ちゃんの横に椅子を置いて向き合う形で座った。
「明日、だけど……手術。緊張してる?」
僕の質問に何も答えない緋和ちゃん。緊張、していないはずがなかった。
「泣きたかったら、泣いてもいいんだよ。」
少し下を向いていた緋和ちゃんがパッと顔を上げた。




