表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LIAR・TEAR ~ライアー・ティア~  作者: 八瀬蛍
第一章 彩と緋和の出会い
57/91

57.名前

 よくわからないが、手招きをされたので内山さんの方へ行った。

「どうしたの?」

「緋和、さっきから寝てるよ。だから起こしちゃダメ」

「そっか……。」

 わざわざ起こしてしまうのは申し訳ない。

 緋和ちゃんのベッドからは酸素マスクのスーハーという呼吸音とモニターの定期的な電子音だけが鳴り響く。音に敏感な緋和ちゃんがこの音の中で寝ていられるなんて、相当疲れがたまっていたのだろう。

 このタイミングで眠れたのはまた倒れてしまったりしては困るので、よかったのではないだろうか。

「じゃあ、また来るから。緋和ちゃんが起きたらナースコール押して、僕を呼んでもらえるよう頼んでもらえる?」

「はい! ところで」

「なにかな?」

「どうして七生ちゃんは下の名前で呼んでるのに私は名字なの?」

 こんなことを言っては失礼かもしれないが少し拍子抜けだった。わりと深刻そうな顔で言うのでなにかと思えば。

「七生ちゃんは名字で呼ぶと夏目ちゃんとの区別がつかないから」

「じゃあ私も下の名前で呼んで!」

「あ、うん別にいいけど……。」

 なんとなく身長的にも言葉や態度的にも内山さんは大人な感じだから忘れていた。

 内山さん……百萌ちゃんだってまだ中学生だ。

「やった! ちょっと呼んでみて!」

「百萌ちゃん」

 素直に喜ぶ姿を見るとただ名前を呼んだだけなのに凄く良い事をしてあげた気分になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ