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LIAR・TEAR ~ライアー・ティア~  作者: 八瀬蛍
第一章 彩と緋和の出会い
50/91

50.心エコー

「守山さん、緋和ちゃん。」

 守山さんは察したようで、緋和ちゃんと共に部屋の前まで来た。「説明はしておきました」と同意書と一緒にそんな言葉を渡してきた。

「ではわたしはこれで」

 にこりと笑って緋和ちゃんに手を振りながら守山さんはナースステーションへ戻っていった。

 一通りの説明を受けた後のはずだが緋和ちゃんは別れるときと何ら変わらない表情で僕の隣に立っていた。

 イスまで先導すると座ってくれたので、僕も唯木先生の隣へ戻った。

「じゃあ心エコーしましょうか。春上先生、あとよろしくお願いします」

「ではこちらへ。」

 心臓超音波検査のための部屋に移動した。

 緋和ちゃんはいつものことだから、もう超音波検査のときにどの部屋を使うか理解しているとは思うけどお父さんはきっと憶えていないだろう。

「首の方まで服あげて、このタオル掛けておいてね。」

 僕は唯木先生に緋和ちゃんを任せて、機械の準備をし始めた。

 エコーゼリーとプローブの用意と機械本体の準備を僕が完了したころ緋和ちゃんも準備が終わっていた。

 大体十分ほどプローブで検査をし、唯木先生とお父さんの視線を感じながら緋和ちゃんの心臓の様子を見た。

 この結果は、また新たな緋和ちゃんの十分な検査資料となった。他の二つのX線検査と心電図ももちろん重要な資料だ。


 その後、緋和ちゃんとお父さん、僕、唯木先生の四人で麻酔科に行った。

 明日の検査、緋和ちゃんは全身麻酔を行う。危険のある麻酔なので、麻酔科で話を聞かないといけない。

 麻酔科の緋和ちゃんの担当の医師は《犬見御先》という僕より五歳年下の麻酔科医。

 けれど、僕はあんまり犬見先生を気に入ってはいない。腕はいいようだけど、普段の態度がチャラチャラとしているため、患者の信用があまりあつくないと聞く。それにプラスして天然か人為的に行ったかは分からないがパーマのかかった髪ときた。

 緋和ちゃんや緋和ちゃんのお父さんの不快をかわなければいいが。


《用語》

・心臓超音波検査

心エコーと呼ばれることもあり、機械から超音波と呼ばれる高い周波数の音を出し、その反射で臓器の形や質を見る検査方法。


・(超音波)プローブ

センサの役割を担い、超音波を発生させるとともに、はね返ってきた超音波を探知する非常に大切な部分


・エコーゼリ―

エコーの際に使用するベトベトしたゼリー状のもの。空気の混入を避けて,プローブと体内の間を音波が伝わり易くするようにしています。

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