にぎやかな声
「わ~新入りちゃんだね~よろしく」
「もも、いきなり距離感近い。よろしく、わたしは木原七生、」
親しみやすそうな二人だ。これならきっと緋和ちゃんも本心で向き合って、院内での初友達になれるかもしれない。
「む~別にいいじゃん七生ちゃん。あ、わたしは内山百萌」
「じゃあ緋和ちゃんのベッドここね~先生は緋和ちゃんのお父さんのところに行ってくるから、ちょっと待っててね~」
緋和ちゃんは小さく頷いた。それを確認して僕は四〇一号室を出た。
そして緋和ちゃんのお父さんに入院の詳しい説明や、書類などの確認をして病室へ戻る前、お父さんは誰かと電話をしていた。
四〇一号室に近づくと、にぎやかな声が聞こえた。にぎやかと言っても、にぎやかなのはほとんど内山さんだと思うけど。距離を縮めるにはまだまだ時間が必要だろうけど、緋和ちゃん少しでもが楽しいと思える入院生活になったらいいと思う。
「すみません、さっき会社から至急の呼び出しがあって……もう行かないと。」
「それはそれは、じゃあ緋和ちゃんにも言ってから。手続きはとりあえず問題ないと思いますので。何かありましたらこちらからも連絡します。」
相変わらず忙しい人だ。緋和ちゃんは寂しくないのだろうか。それに緋和ちゃんには兄妹がいたはずだ。きっとご兄妹たちも大変だろう。




