なんでみんな……!
――なんで、なんでみんなわたしが悪者みたいに言うの? 意味が分かんないよ。緋和ちゃんも夏目ちゃんも。
「二人とも、彩ちゃんを心配してるだけだよ」
先生はそう言った。でも二人ともそんな風にはとても見えない。目が涙で霞む。
とりあえず、わたしは自分のベッドに腰を掛けた。
すると目の前……つまり緋和ちゃんのベッドに小学生くらいの女の子がいることに気が付いた。向こうもわたしと目が合った。
「いつも姉がお世話になってます。神原市禾です」
女の子は確かに「神原」と名乗った。それに「姉がお世話になっている」とも言った。ということは――。
「緋和ちゃんの妹さん?」
「はい」
緋和ちゃんとは対照的に笑う可愛らしい女の子。でも目元なんかは緋和ちゃんと似ている気がする。
「せっかく来てくれたのにごめんね~お姉ちゃん、追いかけなくていいの?」
「大丈夫です、夏目ちゃんがついていましたし。……でも、お姉ちゃんがあんなに言うなんて……。」
「確かに、緋和ちゃんらしくないかもね」
少し暗い表情でそんなことを言う市禾ちゃん。お姉ちゃんが、緋和ちゃんがきっと大好きなのだろう。
「あの、夏目ちゃんと市禾ちゃんは知り合いなの?」
「はい」
やっぱり笑顔がよく似合う。




