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LIAR・TEAR ~ライアー・ティア~  作者: 八瀬蛍
第一章 彩と緋和の出会い
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大きな決断

 「で、本題なんだけど近いうちに、МRIっていうのを撮ろうと思うんだけどね」

 МRI? 聞いたことはある。でも聞いたことしかないから怖いのか、痛いのか分からないのがまた怖い。

「やだ」

 本能がそう言っていた。何か嫌なことをする……咄嗟にそう思った。

「別に点滴をするくらいで、寝てるだけだよ~?」

「やだやだやだやだ」

「じゃあ、もっと痛いことすることになるけど……そっちがいい?」

 先生はずるい、いつもいつも。わたしが痛いのを望むはずがない。でもどっちも嫌だ。

「やだやだやだやだやだ!」

「点滴するか、注射するか……かな。どっちがいい?」

「どっちもやだぁぁ」

 わたしはママの前だっていうのに泣いた。でもママの前だとかそんなことを気にしてはいられない。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。もう頭にはそれしかなかった。

「――今日、直ぐに決めるのは無理かな。お母さんはどうですか? МRIを撮るか、さきほど話したことをするか。」

「わたしは……彩にはなるべく痛いことはしてあげたくないです」

「それはわたしたち医者と同じですね。」

 ニコっと笑ってママと話している先生。全然笑えない、すごく怖い。どちらもやりたくない、もう帰りたい。

 その日はわたしが決断を下しそうになかった、ということでママは帰ってしまった。


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