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緋和ちゃん、大丈夫?
――春上先生は緋和のベッドへ向かった。そして、彼女と会話を始めた。
「緋和ちゃん、大丈夫?」
「はい、どちらかというと動けないのがつらいですね」
「そっちかぁ~痛みは? って、僕がこんなこというのはおかしいかな」
「別にいいと思いますけどね。いつもと大して変わったことはないですね。でもやっぱり疲れます。」
春上先生は元、神原緋和の主治医だ。だから緋和の置かれている状況、何をしているか……など大体のことを知っている。だからこそ、緋和を心配しているのだ。
「そりゃそうだよ、まあ明日も検査はないでしょ?」
「はい」
「ならゆっくり休むといい」
「そうします」
相変わらず、緋和は少し寂しそうな顔で笑う。中学生とは思えない闇の深い笑顔。
「またね」春上先生はそう言い残して病室を出て行った。彩は緋和と春上先生の関係について知らないいため、謎に思っている様子だった。




