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LIAR・TEAR ~ライアー・ティア~  作者: 八瀬蛍
第一章 彩と緋和の出会い
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これは痛くない。

「そんなこと言わないで~あとは写真とるだけで何も痛くないから、このまま一緒に行こうか。」

「やだ、先生なんかと一緒にいたくない!」

「はいはい、行くよ~」

 先生は嫌がるわたしの腕をしっかり掴んで歩き始めた。先生の力には相変わらず敵うわけもなく、あっさり別の部屋に連れ込まれてしまった。


「じゃあ、上に来ている服脱いで、この服着てね」

 渡された服は、紺色の検査着だった。脱衣所に貼ってあるポスターには

 【ゴムや金属は写ってしまうので、脱いで検査着を着てください】

 と書いてある。

「よしよし、ちゃんと着替えたね~じゃあ、肩をこの台に付けて~そう! じゃあ、そのままちょっと待っててね~」

 先生は扉の向こうへ去っていった。これは痛くなさそうで安心だ。

『息を吸って、吐いてください』

 機械音に合わせて、わたしは指示されたことをした。

『息を止めてください』

 つい三秒くらい、息を止めると終わったようで先生が出てきた。

「痛くなかったろ?」

「……うん……でもッ! さっきのは痛かった!」

「ごめんごめん」

 先生は少し困った顔でそう言った。写真をとった部屋を出て、さっきの注射の部屋あの前にいたママのところへ戻った。

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