第六話
今日からは、魔法以外の戦闘訓練をするみたいだ。それまでに他のスキルを使ってみよう。
『無個性』のスキルが気になっているから使ってみよう。
「『無個性』」
すると目の前に半透明の画面が現れた。
画面には何か書かれている。
[個性がないことがむしろ個性。
だけど個性が欲しい。
だったら作ってみよう。
スキルを作ることが出来るスキルです。すべて固有となります。
ただし既存のスキルを作ることもできます。その場合固有になりません。
終了と唱えれば画面は閉じます。
ではスタートと唱え開始して下さい。]
成る程なかなか便利そうなスキルだ。
そしてとても面白そうだ。
今日の訓練は休んで、一日中スキルを作ってみよう。
とりあえずその辺のメイドさんに伝えて
「よし、じゃあ『スタート』!」
新しい画面が出てきた。
・スキル名作成
・スキル効果作成
・スキルレベル設定
・追加効果付与
・ヘルプ
ヘルプをタップ。
画面が切り替わる。
・スキル名作成とは
・スキル効果作成とは
・スキルレベル設定とは
・追加効果付与とは
・作成の手順 etc.
上から順に見ていこう。
[スキル名作成とは]
スキル名を作ることが出来る。
名前によっては効果を増幅させる。
[スキル効果作成とは]
スキル効果を作ることが出来る。
ある程度自由に決められるが、
世界を破壊する規模の効果は不可
[スキルレベル設定とは]
スキルレベルの設定が出来る。
最初からレベル最大はできない。
上限の設定やレベルの有無。
[追加効果付与とは]
スキルにデメリットや制限などの効果を付与出来る。付けなくてもよい。
[作成の手順]
スキルを作る手順がある。
まずスキル効果作成。
次にスキル名作成。
次に追加効果付与。
スキルレベルは最後。
レベルが上がれば、手順も増えます。
「成る程、面白そうだけど難しいなぁ。とりあえず一つ作ってみるか」
まずは効果の作成。
失敗したときのためのスキルを作ろう。
スキル名はこれでいいか。
追加効果か、デメリットはありで。
スキルレベルは上限無しで。
結果はこうなった。
『削除・合成』
スキルを削除・合成することが出来る。
合成して新しい効果が出るときがあるが効果はランダム。
削除を使用した後一時間はこのスキル使用不可。レベル上限無し。
効果はまぁまぁいいやつで、デメリットもそこそこのものにした。
じゃあ頑張って他のスキルも作りますかね。とりあえず便利なスキルかな。
『生産』
鍛冶などの生産スキルを統合したもの。
生産行動に補正がかかる。
作れる物の品質はレベル依存。
失敗作は呪いが付与されたり、着けるとステータスが下がったりする。
レベルが低いとデメリット効果は上昇。レベル上限は無し。
なかなかいいスキルが作れた。
デメリットもいい感じだ。
最初だから簡単なものにした。
他のスキルも作った結果、
《ステータス》
名前:悪鬼 桜満
種族:人族
年齢:17
職業:観察者・暗殺者
【固有スキル】
『削除・合成』New!
『生産』New!
『猪突猛進』New!
『急ブレーキ』New!
『水天彷彿』New!
『臥薪嘗胆』New!
『外道』New!
こうなった。
ここまでスキルを作った後食事に呼ばれたので終了した。
今日はパーティーを開くらしい。
パーティーに興味は無いが、少し楽しみではある。そう思いパーティーのある大広間に向かった。
主人公はまだまとも。城出るまではまだ。
デメリット作るの難しい。