第四話
王様と王女様との話し合いが終わった後案内された部屋で、スキルを把握しようと考えた。
「『ステータス』」
《ステータス》
名前:悪鬼 桜満
種族:人族
年齢:17
職業:観察者・暗殺者
レベル:1
体力:5,000
魔力:100
筋力:50
耐久:100
知力:50
精神:7,000
敏捷:50
【固有スキル】
『無個性Lv.1』
【スキル】
『全鑑定Lv.1』
『無限収納Lv.1』『観戦Lv.1』
『記憶・検索Lv.1』
「隠蔽Lv.1」、「全属性耐性Lv.1」
「全状態異常無効Lv.1」
「強靭な精神Lv.1」
【称号】
異世界人、巻き込まれし者、魔法の才、剣の才、平凡、歪な心、存在感希薄、外道、孤独、不屈
うん、やっぱり偏ってるなー。
体力はまだしも精神高過ぎでしょ。
なんとなく心当たりはあるけど。
それはともかく、スキル使ってみよう。
念じれば使えるかな?
(『全鑑定』)
スキルの項目に向けて使った。
すると、目の前にステータス画面と同じように、青く光る透明な板が現れ、
それの結果がこれだ。
【固有スキル】
『無個性Lv.1』
これ事態に個性はない。
むしろ定まった個性がないことが個性。
想像力が大事。レベルが上がると効果が上がる。
【スキル】
『全鑑定Lv.1』
ありとあらゆるものを鑑定することができ、レベルが上がると情報が増えたり、機能が追加されたりする。
『無限収納Lv.1』
ものを無限に収納することができる。
生きているものは入れられない。
レベルが上がると、収納空間の状態の、細かい設定ができるようになる。
『観戦Lv.1』
どんな状況でも、戦いだと認識すれば、絶対安全の空間で観戦できる。但し、攻撃行動が一切とれない。
『記憶・検索Lv.1』
知識を無限に記憶し、いつでもその記憶を引き出すことができる。
レベルが上がると、知らない情報を引き出すことができるなど、機能が増える。
「隠蔽Lv.1」
気配を隠蔽できる。
レベルが上がると、隠蔽できるものが追加されたりする。
「全属性耐性Lv.1」
魔法の属性に対する耐性ができる。
レベルが上がると耐性が強化される。
「全状態異常無効Lv.1」
麻痺や石化といったあらゆる状態異常を無効化する。レベルが上がると強化される。
「強靭な精神Lv.1」
強靭な精神を持つ。レベルが上がると強化される。
「わぁ~~」
なんっだこのめちゃくちゃなスキル。
チートくせぇな。デメリットがいるだろ。
しかし、この無個性の説明は………。
まぁ気になるけどまず他のも鑑定しよう。次は称号だ。
【称号】
「異世界人」
異世界の人間。
案外異世界には多くいる。
「巻き込まれし者」
勇者召喚に巻き込まれた者。
勇者の器でなかった者。
召喚のおまけ。
ドンマイ!
「魔法の才」
魔法を覚えることができる。
努力の量と質で力が変わる。
人によって、適正は異なる。
これで君も魔法使いだ。
「剣の才」
剣術を覚えることができる。
努力の量と質で力が変わる。
我流の剣術を編み出すことも可能。
でも、天才ではないよ。
「平凡」
平凡である証。
しかし平凡とは何事をもそれなりにできるということ。
逆にいえばそれなりしかできなかった者。
「歪な心」
歪んだ心を持つ証。
歪む要素がもうない。
「存在感希薄」
存在感が希薄な証。
大抵の人に、気づいてもらえない。
可哀想。
「外道」
外道の証。
柔軟な思考ができる証でもある。
でも基本、悪い意味だよね。
「孤独」
孤独を味わった証。ぼっち。
一匹狼だったら格好よかったのに。
「不屈」
くじけない心。
諦めが悪いとも言う。
うん、なんか、悲しいなぁ。
称号なんか大体悪口じゃん。
まぁいい。だいたいステータスの把握はできたな。明日から頑張ろう。




