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第二十二話


そういえば少し前にスキルが変化した。


そのスキルがこれだ、


『生産世界の開拓者』

生産世界を作る。生産のための世界。

拠点を建てることもできる。

この世界での生産物は作成者のスキルや人柄など様々な要素によって、作成するものにかかる呪いが変化する。

広さ:無限


どこも変わっていないように見えるが、広さの部分が有限から無限に変わっている。かなり出たり入ったりを繰り返してたからかな。


後は進化というよりも色々統合されて変なスキルが出来上がった。


まず、様々な才能をスキルとして目覚めさせる、『才能の目覚め』が、


『邪道』『非道』『汚れた笑顔(心からの笑み)』『悪人(クソ野郎)』『残虐』『虐殺者(ジェノサイダー)』『嘲る者(煽りプレイ)』『解体者(バラシ屋)


など他にも様々なスキルを生み出した。

出来たスキルには突っ込まない。何でこんなんばっかり何だろう?

そしてそれらが『外道』と『潜む者』と『味の探究者』と統合されて、変なスキルが出来上がった。


『災いの悪鬼』


その者、災厄をもたらす者なりや?


その者、平和ををもたらす者なりや?


多くの悪にとっての災いとなるか?


善なる者への敵となるか?


悪鬼は多くを望まない。悪鬼は必ずしも悪ではない。伝説のなかでは多くの悪鬼が生まれたがその時、このものは生まれなかった。多くの善なるものが腐敗した力に屈し、悪鬼に堕ちた。愛する者を奪われたもの。その身体を、心を汚されたもの。多くの嘆きが悪鬼を生んだ。


一人の男が遊戯を望んだ。

歪んだ心が悪鬼に変えた。


腐った力を弄ぶのか、壊れたものに手を差しのべるか。


それは、鬼の気まぐれ。


鬼がもたらすのは何だ?


その鬼は何を望む?


悲劇か?


それとも、


喜劇か?



神でもなければただの人に見えるだろう。

今日も悪鬼は人に紛れる。



これは多分アリアが言ってた化け物の話だろう。現れなかったってことは僕が災いを象徴する者としては初めてなのかな?


それと、このスキル様々な能力を持っている。

例えば、肩甲骨の下から翼を生やすこともできるし、やろうと思えば腕を振って空を飛べる。

そのぐらい応用のきくスキルのようだ。


まぁスキルがばれるということは最後の文章見る限りほとんどないと思うし、これで不老不死がばれないようにすることも出来る。能力が発動していることに気づければとても便利だ。

ただ、旅の最初の方で手に入るスキルではないと思う。今更な気はするけど。


じゃあちょっとお金稼ぎとスキル検証がてら魔物を狩りつつ街に向かいますかね。美味しそうなものがあったらゲンドー君に任せよう。借りてた虫眼鏡も返したし、勝手にやっといてくれるよね。




さて、特にハプニングなく森を抜けられたな。遠くにうっすら見えるあれが冒険者の国かなぁ?


ちなみに、普通の人間では裸眼で見えないところにあるけどさっきのスキルが視力を向上させる能力も持っていたみたいだ。まだうっすらとしか見えないが、城壁はとても高い、大砲で打たれてもびくともしなさそうだ。後は王都よりも広そうだ。中にどんな施設があるのかも気になるし、さっさと行こう。

とはいっても相当の距離があるけど。


それから大したことではないけど、よく小説で見る盗賊に襲われている馬車を見つけた。戦闘は大したことが無かったので割愛する。勿論人目があるから全う(?)な手段で撲殺した。

助けた馬車は商人が乗ってて、お礼ということでパテオラニックまで乗せてもらえることになった。


「いや~、さっきはありがとなぁ兄ちゃん!」


「いえいえ構いませんよあのぐらい。むしろ送ってもらっているのでこっちがお礼をしなきゃいけないぐらいです」


「はっはっはっ! いや、本当に助かったんだ。自慢じゃねぇが、おれぁこれっぽっちも戦闘のセンスが無くてなー! いつもはこの辺に盗賊なんて出ねぇから護衛も連れずここまで来ちまった。まったく、今思えばバカなことをしたな~。

はっはっはっ!」


「そういえば、おじさんは何しにパテオラニックへ?」


「あぁ、元々は魔族を相手に行商やってたんだ。そんである程度資金がたまってな。あの国に店を構えることにしたんだ」


「? 魔族って人間と敵対してるんじゃないんですか?」


「ん? そんなことはねぇぞ。知らねぇのか?」


「はい。よければ教えてくれませんか?」


「他にも知ってるやつはいる。教えてやるっていうほどのもんじゃねえよ」

「まず、何で魔族が敵対してるって思った?」


「魔王が復活するって話があったので」


「あぁそこからか。まず訂正しとくとな。魔族の王は魔王じゃねぇ」


それは初耳だ。


「魔族のことはなんも知らねぇって奴にありがちだけどな、魔族の王は帝王だ。決して魔王じゃねぇ。

 んで、魔王って呼ばれてんのはな、『邪人』って奴らの王のことだ。魔族の中にも色んな見た目の奴がいるけどな。

 純粋な獣の特性を持つ種族が獣人族で、魔獣の中でも特に知性を得た魔獣や魔物の特性をもつのが魔族だ。

 ちなみに『邪人』に関しては俺もよくは知らねぇが、何でも悪神や禁じられた魔法の失敗によって生まれたのがそう呼ばれるらしい。

 特徴としては人型ではあるものの、皮膚がなく闇のように真っ黒な筋肉が剥き出しで、顔面は眼球をねじ込んで口を縫って貼っ付けたような化物見てぇな見た目らしいな」


「ん? 悪鬼は違うのかって? あぁ知らねぇ奴もいたのか。

悪鬼は感情によって生まれたスキルで変化した姿だからな。

 まぁ、頭から突然角が生えたりして普通の人間には見えなくなってたって言われてっけどな。不老不死の化物だったって話だから、今もこの世界のどっかに生きてるんだろうな。

 本当に生きているのかは、全く分からんけどな」


「良かったな、街にはいる前に知っておいて。魔族も友好的な種族だから間違って襲ってたら下手すりゃ死刑だったかもな? はっはっはっ!」


「いえ、全然笑えないです。でも本当にありがとうございました。知らなかったら本当に大事になってたかもしれないです」


「いいよいいよ気にすんな!

それより、そろそろ着くぞ。見えるだろあの馬鹿でかい城壁! あれがパテオラニックだ!」




「ここまで連れてきてくれてありがとうございました!」


「礼はいいってさっき言っただろ。

それより、前に見えるでかい門に2つ入口見えるだろ。右のでかい門は貴族とか商人が馬車で入るための門だ。俺はあそこっから入る」

「んで、お前みたいな冒険者とか旅人みてぇなのは左の門から入る。てなわけでな、こっからはお別れだ。そうだ。俺が出す店の名前だけ言っとく。ヲサン商会だ。なんか欲しいもんがあったら訪ねてこいよ!」


「はい!ありがとうございました」


その後は無事に入国出来た。

 さっきおじさんに聞いた魔人族の話をマリーさんに聞いてみたら、丁度僕らが出てった後に説明があったらしい。

僕が一番出発が早かったようで、僕以外の王城を出る人はみんな知っているらしい。

 要はタイミングが悪かっただけみたい。いや、まだあってなかったから良かったのかな?

 それから、結局入国したけど宿を見つけられなくてその日は外に出てゲンドー君の家で寝た。

やっぱり寝る場所が確保できるのはいいなぁ。宿も使ってみたかったけど。


ちなみに一日でものすごい発展してた。一体何をしたんだろうね?



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