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温度  作者: 啓。
2/7

後ろ姿

凛歩りあ。この名前は、母がつけてくれた名前。


由来は直接聞いたことは無いが、授業参観のある日の朝、名前の由来の紙だけ残して出ていった。


あの後ろ姿は今でも忘れれない。


あの朝、私は授業参観だと母を部屋まで起こしに行った。


名前の由来の授業で、みんなの前で名前の由来を発表しなきゃいけなかった。


だから、恥ずかしい思いはしたくなくてそれだけは聞いておきたかった。


だけど、母は、目を覚ますことなく。私は母の部屋から引き返し諦めた。


が、私が学校へ行く直前になって急に母は起きてきた。


そして、なにを感じのか分からないが、急に手にペンをとり紙へ文字を書き始めた。


そして、その紙を私に渡したあと、玄関に佇む私に向かって『邪魔』と、一言いい、財布と薄手のパーカーをもち出ていった。


その時の後ろ姿は寂しそうな雰囲気をしていた。


学校に行くと、先生から弁当が渡された。


コンビニ弁当で、誰とは言ってくれなかったが、生暖かいコンビニ弁当は、母からだと物語っているように見えた。


もし、母でなかったらなど、一度も考えなかった。

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