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温度  作者: 啓。
1/7

失ったもの

小さな頃に振り払われたその手は、あの頃からずっと、手を伸ばせずにいた。


生まれてから愛を一番にくれるのは私を産んだ母だと思っていた。


けど、それは大違いで、産んだらその後は放ったらかしにされていたらしい。


ばあちゃんや、じいちゃんはいたがあの人達も無責任だった。


自分の父さんは分からない。


前まで母が教えてくれた人が父さんだと思っていたが、17歳になった今。


いざ、その人の所へ行くと別の家庭があり、

私を見ようともしなかった。


私はその瞬間から、『孤独』を感じた。


悔しい以上の何者でもなかった。


その孤独を感じたのはつい最近の話だ。


私は、母が教えてくれた『父さん』のはずの人の住所をビリビリに破り捨てた。


綺麗に本棚に並べた本が何かの衝撃で倒れたような、そんな感覚が私の心を壊していった。



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