旅行part3
とても長くお待たせし、やっと旅行終わりです!
太陽は隠れ満月に照らされる鬱蒼とする木々の中1組の男女ペアが歩いている。木々がその葉を揺らす度に女は男に抱きついては何やら言い訳を羅列していた。
「キャッ……ち、違うよ?こ、怖いとかじゃ無くてね?!風に飛ばされそうになっただけだよ!?!?」
そう言って神崎の腕から離れる七瀬。
「風に飛ばされそうって、はは」
少し残念そうな顔をしながら苦笑する神崎。
いつの間にか背後にいた犬が吠えた。
「きゃぁぁぁぁああああああ!!!」
音の速度を超えて走って行く七瀬を見やって神崎はポツリと___「なにやってんだか」
ふーふー。
あの時は思わず怖くて走って逃げちゃったけど神崎君大丈夫かな?
それにしても我ながら酷い醜態を晒したな。。。
1人音速を超えて逃げ帰ってきて羞恥心を和らげる為に泊まるホテルのエントランスで悶えている皐月に
「おい、大丈夫か?」
声をかけてきた琉君に思わず叫___べなかった。
最初は何が起きたか分からなかったが私は今、琉君に腰周りを抱き寄せられ口を塞がれてる。
そう思うと鼓動が徐々に早くなっていく。
それと共にさっき冷めたはずの熱が戻って来ているのを感じてとっさに抵抗した。
「あ、わり。つい、叫ばれると思って反射的にな。要件は凄い勢いで走ってたけど大丈夫かって事なんだがそんだけ抵抗できりゃ大丈夫そうだな、なら俺は行くよじゃあな」
そう言って振り返ると同時に投げられた物があった。
私は慌ててそれを手に取ると冷えたスポーツドリンクだった
「…ありがとっ」
聞こえてるかも分からない声でお礼を言った
それがそれが聞こえたかの様に振り向き衝撃な言葉を言った
「今のお前も前のお前も俺は好きだぜ」
私には唐突過ぎて理解が一瞬遅れ言われたことに気がつき
「それってどう___」
そこには既に琉君の姿は無かった。
さっきも問うと思ったがその好きとはどんな意味の好きなのか。
いや、本当は気づいている。
私も昔の私の事は分からないけど少なくとも今の私は彼が好き。
でも___
そう、まだ恐怖があった。
この胸の高鳴りに従って思いを告げても良いのか私にはまだ答えが分からなくそして、今の心地良い関係が無くなる事に恐れを持っていた。
そこで私は考える事をやめ、この胸の高鳴りが治まるのを待ち眠りについた。
琉に想いを告げられ自分の想いも認めた皐月。
この後2人の関係はどうなる!?
そして…記憶を消される前の皐月はもう2度と出てこないのか。
こうご期待!((して下さいますと嬉しいです!




