キスの味。
ふぇぇ…。
パチ。
あぁ…目が覚めてしまった。。
割と早い時間だな。
キスをしたあの日からどーにもキスの事が頭から離れない。
琉の事も無駄に気になってしまうし。
自分に何があったんだろう。。
それとも、私は…本当に琉の事が…好き??
いや、ナイナイ。
きっと初めてのキスだったからまたしたくなっちゃってるだけ。
あれ…何か私変態みたい…?
いや、それも気のせい。
また、キスすれば分かる。
「よしっ」
カチャ
お邪魔しまーす。
お、寝てる寝てる。
今の内なら出来るかな?
ドキドキドキ。
ちょっとだけ…ね。確認の為だから。
あぁ…息がかかる。
は、早く終わらせよう。
せーの…
「んっんん…あれ?皐月どーしてここに?」
ドキドキドキドキドキ
ふぉー危ない!焦ったぁ。
「えっ、いや、起こしにきた?うん、起こしにきた。」
「こんな早くにか?」
「う、うん。」
「珍しい事もあるもんだな。今日、雪降るんじゃないか?」
「失礼な!私だって起きる時は起きます!」
「ん?お前、何で俺にまで私って?」
え?
「学校のクセだよ!」
多分そーだよな?
「クセかぁ。期待したのに。」
「何をだよ!そんな事よりご飯!」
「はいはい。」
さ、さっきは失敗したけど。
今日の内なら必ずチャンスはまたある!よね?
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「はい、じゃぁ今日の授業はここまで。」
「起立、礼」
「「ありがとうございました」」
よし、屋上で食べようって誘ってみよ。
きっと2人だけになれるはずだし。
「琉、今日は屋上で食べてみない?」
「おぅ、いいぞー」
ふぅ…よし。
とりあえず2人きりになれた。
さて、どーキスするかだが…。
「おーい。皐月聞いてるかー?」
「え、あ、何?」
「いや、だからさー夏休みなのに学校来させられてるの何でだと思う。」
「あー確か何人か成績優秀者集めて授業行って夏休み明けの授業に役立てる為とか言ってたよ?」
「うわ、そんな事の為に呼ばれたのか。」
「まぁまぁ仕方ないよ」
ん、琉口の端にマヨネーズついてるな。
「琉、口の端にマヨネーズついてる。」
「ん、取ってー」
こ、こ、ここここれは!?
キス、チャンス到来!
よ、よーし。
深呼吸してっと。
「早くー。」
「い、今とるね。」
あぁ…後数cm。。
ガタン
「あ、神崎君いた。先生呼んでたよー。それだけ伝えにきた。それじゃぁじゃーね。」
何て間の悪い!!!!
「悪い呼ばれたから行ってくるな」
「分かった。行ってらっしゃい。」
無駄に恥ずかしかっただけじゃんこれ…。
あーまたしそびれたな。
後1回位チャンスあるかな?
あるよね。
あ、琉が寝てからしにいこう!
我ながら名案。
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「俺もう、寝るわーお休み」
「うん、お休み!」
よーし。
少し待ってから行けば寝てるだろーからラストチャンスだ!
…………………。
よしっそろそろかな。
行くぞ!
カチャ…。
失礼しまーす!
もぅ、心の準備は万全!
…………。
…後少し。
「んっ…。」
!?このっ。コイツの寝相の悪さ忘れてたぁぁぁああ
「ちょっ…だから…どこ触っんっ…てるの…」
もぅ…蹴るしか無い。
ごめん。
ドサッ
ふう。助かった。
って今思ったけど俺今まで何しようとしてたんだ!?
うぁぁぁぁああああああ恥ずかしい!!!!
それも、これもあの変態神のせいだぁぁぁああああ
俺は今日1日…のたうち回った。。




