お嬢様のお願い
夏休みの課題が…終わらないっ!
うぅ…来てしまった。。
「ようこそ、漣お嬢様のお友達の七瀬様と神崎様ですね?」
何…七瀬様って鳥肌立つ。。
「はい、そうです」
言ったー!?こいつ友達って言い切ったよ!?!?
ほんと、すげーなおい。いや、正直この時程こいついて良かったと思った事無いわ。
「それでは、七瀬様、神崎様こちらです」
「どーも、それで、食事とか何処にあるんだ?」
え、何こいつヤバイって礼儀とか皆無じゃん
絶対執事さん怒ってるよ…とりあえず、止めないと。
「こ、こら。琉ダメだよ!」
「お食事はもう少し後でございますのでしばし、お待ちを」
答えてくれたよ!?優しいよこの執事さん
「おぅ!分かったありがとな」
おぃぃぃぃいいい!タメ口過ぎるよ。ほんと、そろそろ怒るよ!ほら…絶対眉間にシワよって…ない!?
むしろニコニコ笑顔だし!何でやぁぁああ!!
「それでは、ごゆっくりと楽しんで行ってください」
何かもう優し過ぎて怖いよ?
「おぃ、皐月。何でそんなに縮こまってんだ?」
「いや、もぅお前凄すぎだわ」
カツンカツン
俺は音がした方を見て…言葉を失った。。
「御機嫌よう、七瀬さんそれから神崎君」
え…ナニコレ。女神舞い降りたよ。
「おぅ、漣さんは相変わらず綺麗だな」
おいおいおいおい!何でお前はそんなに軽いんだよ!?
「こ、こんばんわ!漣さん」
あれ、何か漣さん少し顔赤い様な?気の所為かな?
「今日はパーティに招待してくれてありがとね」
「いえ、大した事ありませんよ、この位。」
さ、流石お嬢様…。
「そんな事よりさ、漣。飯はまだかな?俺さお腹すいちゃって」
終わった…こんな無礼講終わった…摘みだされてボコボコにされるっ
「あら、お腹空かしていらしたのね。良いわ、執事お食事の用意を」
「はっ」
え…何で??
「あ、あの。」
「大丈夫よ、七瀬さんの分もちゃんと来るわ」
なんて優しい!…じゃなくて!
「そうじゃないんです。色々な無礼ごめんなさい!」
「宜しくてよ、むしろ無礼講な方が私の計画にはありがたいですもの」
計画ってなに!?無礼講だって言って何かされる感じ!?怖いぃぃ
「お食事の用意ができました。漣お嬢様」
「ありがとね執事。それでは、お食事に致しましょうか七瀬さん、神崎さん」
「うぉぉぉお!!流石漣!めっちゃ美味そう頂きまーす!」
うぉぉぉぉお!これ、死んだ奴だぜ琉!?
「褒めて頂き光栄ですわ、それと1つお願いがありますの」
ほらーきたよこれ!食べ終わったら即刻出てってって奴だよこれ!?
「おぅ!なんだ漣」
おーまーえーはー軽いんだよぉぉぉぉ
「その、漣って言うのをやめて鳳翔と呼んでは下さいませんか?」
え、何で!?しかも、少し照れてない!?!?
意味が分からない!!
「分かった!」
あれ、何かめっちゃ寂しそうに私俺を見てる!?
そーだよね!俺にも言ったんだもんな。
「分かりました。」
くっ…何て可愛らしい笑顔何だ!!
「ありがとうございます!!」
鳳翔さん可愛すぎるよっ
「ふぅ…食った食った。美味かったぜ鳳翔今日はありがとな」
すげーよコイツ。俺なんて殆ど怖気づいて食べれてねーよ
「あ、あの。七瀬さん。。お食事…口には合いませんでした??」
あ、殆ど食べてないからか!
「いえ、そんな事は無いです!とっても美味しかったです!」
「それは、良かったですの」
可愛すぎない?お嬢様。
「それと、もぅ2つお願いがありますの」
「おぅ、何でも言ってみ?」
すげーコイツほんとすげー
「あの…ですね。私もお二方の下の名前で呼ばせて頂きたいのとと、友達になって下さいませんか?」
え、何この展開びっくり過ぎるよ!?
計画って友達になる為の計画だったの!?
「てか、もう友達だろ」
んまぁ確かに
「私ももう友達だと思ってますよ」
「本当ですの?!私初めての友達ですの!一生大切にしますわ」
…?
「あれ?鳳翔さんはいつも周りに人がいるのにその子達は友達じゃないの?」
「あの子達は私をしたってばっかりで同等に扱って下さらないの…」
な、なるほど。
「ま、細かい事はどーでも良いよこれからよろしくな鳳翔」
「はいですの!」
「そんじゃ、俺らそろそろ帰るわ、今日はありがとな」
「お見送りの車出しましょうか?」
「いんや大丈夫だよ。飯美味過ぎて沢山食べちまったからな歩かなきゃ」
「ふふ。分かりました。それでは、また学校で会いましょ」
「おぅ!」
なんちゅーやっちゃ。神崎 琉恐るべし。
「それじゃぁまたね鳳翔さん!」
「またの、お越し心よりお待ちしてます。」
うおっ執事さんめっちゃ笑顔
鳳翔さん愛されてるなー
「いやぁー凄かったな皐月」
「そうだねー」
「また、明日から大変な学校生活になりそうだな!」
「そ、ソウダネ」
ふと、上を見たら静かな夜空に綺麗な星が沢山輝いていた。
はぁ…俺が願った平凡な生活とは程遠いがこれはこれで…良いか。




