プロローグ
――「俺と付き合ってください」
そんな、青春の一ページ。よくある光景。
この4月、俺、千幡楓は高校二年生になった。普段から取り柄もないため、高校最初の一年間は男とばかりつるんでいた。
そんな灰色の高校生活から脱出するための、一番の方法。
「彼女」を作ることだ。
年齢は彼女いない歴、彼女いない歴は年齢。童貞、千幡楓です。どうもすみませんでした。
そんな俺が告白している彼女は、綾瀬幸さん。
隣のクラスで、一度同じ委員会に入ったことがある。その時に抱いたイメージは、おしとやかな、女子らしい女子。
これを女子力とか言うんだな、と思った記憶がある。
清楚で、控えめで、綺麗系の女子。彼女としてはぴったりだと思う。普通の俺にはぴったりだ。
まあ、OKを貰えるとは限らないが。
「少し……考えても良いかな? ごめんなさい」
3日後、俺には生まれてはじめての彼女ができた。
はじめまして!
作者の八月朔日イチカと申します!
普通の男子高校生くんが主人公の、恋愛モノになります。
主人公含め、出てくる登場人物たちは全員普通の学生。
でも、彼らを取り巻く恋愛事情は少し特殊で……。
全ての人物が、少しだけの大きな短所、欠点を持っている。
ぜひ、続けてお読みください(*´∀`)