能力の使い方
今回は那穂海視点です。
ご注意ください。
直海が咲夜さんの手伝いをしている同時刻、那穂海は霊夢と紫に能力の使い方の修行を受けていた。
わたしは今、霊夢さんと紫さんから言われた行動をできるようにしていた。
能力がわかった次の日から、多くの課題がだされた。
まず「開ける」行動で、扉を念じるだけで開け閉めすること、多数の扉の開け閉め、など初歩的なことから始まった。
次に「閉める・閉ざす」行動。開け閉めより少しむずかしい。動いている生物を結界で閉じ込める、道を閉ざす(塞ぐこと)など。
この時に、霊夢さんから結界の作り方も教わった。
開閉系ができるようになると、「空ける」で中のモノを空にすること(本当に消すことや移動させる)、
「締める」で動くものを見えない縄で締めることなど少しずつ難しい事をやっていった。
昨日は紫さんの「境界を操る程度の能力」に近い、空間の開閉を教わった。
紫さんのはものなどを移動させたりできるが、わたしの能力だとそれはできないらしい。
ただ、別次元へものを捨てたり、出し入れは可能らしい。(四○元ポ○ットみたいな感じかな?)
存在するものを開け閉めするのとは少し違うらしく、コツがいるとのことで苦労した。
そして今日。
今日は、感情についての開け閉めをやるらしい。
「いい?今回の課題は人の感情操作だからね。十二分に注意してね」
紫さんが忠告をする。
「はい!」
わたしは気合を入れるため、大きな返事をする。
「それじゃ、はじめるわ。今日は心を閉ざしてしまったこの娘の心を開かせてあげて」
霊夢さんが連れてきた一人の村の女の子がうずくまっていた。
「・・・どうせ、私は・・・」
「うーん、結構感情が閉じこもってるわね」
霊夢さんがいった。
「那穂海ちゃん。やり方は、まず対象とする人の心の中に入るイメージよ。」
紫さんにいわれ、やってみる。
(あの娘の心に入るような感じ・・・)
「そしたら、その娘に語りかけるように思うのよ」
(語りかける・・・)
わたしはこの娘に「どうしたの?」と話すように思った。
「入り込めれば、多分声が聞こえるはずよ」
(声を聞く・・・)
懸命に語りかけてみる。
すると・・・
(あなたは・・・?)
霊夢さんでも紫さんでもない幼い女の子の声が頭の中で聞こえた。
(よし。 私は那穂海っていうの)
(な・・・ほ、み?)
(うん。)
どうやら心のなか同士で会話ができているらしい。
(どうしたの?)
(あのね・・・男の子たちに、いじめられたの・・・)
いじめ・・・
その言葉が出てきた時、ちょっと気が揺らいでこの娘の声が聞こえなくなった。
だけど、今はこの娘と向き合うべく、意識を再び戻す。
(そうなんだね。わたしもいじめられてたの)
「そう、なの・・・?」
これは耳から聞こえた声だった。
「良い感じね」
霊夢さんがいった。
(でも、他にお友達はいる?)
(うん)
(じゃぁ、大丈夫。そんな男の子たちなんて無視よ)
(でも・・・)
やっぱり難しいね・・・
(お友達と遊んでるときは楽しい?)
(うん)
(そうなんだね。ならあなたが悩んでいるとお友達は楽しい?)
(・・・楽しく、ないとおもう)
(でしょ。それなら、お友達に相談してみなさい。きっと助けてくれるわ)
わたしは励ましてみる。
(でも・・・言ったら友だちも・・・)
そう、いじめでこの感情は当たり前。
(その時はわたしが男の子たちをやっつけるわ!)
(う、うん。わかった)
(大丈夫だよ!)
(うん!やってみるね!)
よし!心が開いた!
わたしは心から意識を離す。
「いけるかな?」
さっきまで心のなかで話していた娘に優しく問いかける。
「・・・うん!」
女の子はスッと立ち上がり、さっきより明るく返事をした。
「あら、すんなりできちゃったわよ。紫」
「そのようね」
どうやら合格っぽそう。
「できました」
「あなたには簡単だったかしら?」
「いえ、大変でした」
実際にいじめという言葉が出てきた時はやめようかと考えた。
でも、お姉ちゃんがよく言ってくれた言葉を思い出した。
「大丈夫」
これを思い出して、まだやめるのは早いと思って続けた。
結果は良い感じになった。
「いいわ。大体私達から与える課題を終わりよ」
「そうなんですか!?」
どうやら、紫さんたちからの課題を終わってしまったらしい。
「他にもまだまだあるけど、さすがに時間操作とか、殺人法みたいなのばっかだからね」
霊夢さんが言った。
「そうね。後の能力の使い方は他の専門の人から聞いてやったほうがわかりやすいよ」
「わかった!」
わたしは元気よく返事をした。
それから、後の能力について聞いてみた。
だが、その時・・・
「霊夢―、いるかー?」
「ゲッ!ま、魔理沙!」
霊夢さんがすごく困る顔をした。
「おっ、新しい人間か。だがなぜ紫なんかといるんだ?」
黒服の魔女っ子のような感じの金髪の人がいった。
「新しい能力者よ」
「ゆ、紫!」
「へぇ~、どんな能力なんだ」
「あけしめする程度の能力かしらね」
「強いか?」
「ええ。強いよ」
「ならば、奪ってくぜ!」
魔女?の魔理沙と言う人が箒のまたがると、突然こちらに突進してきた。
「へ?」
魔理沙さん?が宙に浮く。
同時にわたしも宙に浮く。
「研究するんだぜ」
「や、嫌です!」
わたしは拒否をするが、どうしても逃げられない。
「魔理沙~!!」
霊夢さんが怒っている。
「もう、しょうがないわね」
紫さんが何か白い弾のようなのをたくさんばら撒く。
「ちょ、まてって!」
その弾が箒に当たり、わたしが落ちていく。
「あっぶない!」
地面すれすれで、霊夢さんが結界で助けてくれた。
「っと。そっちがやる気なら、私もいくぜ!」
魔理沙さんから大量の弾が飛んでくる。
霊夢さんが更に結界で守ってくれた。
「那穂海、これが前説明した弾幕ごっこよ」
紫さんが魔理沙さんに対して弾をばら撒く。
(これが、弾幕ごっこ・・・た、大変そう・・・)
「那穂海ちゃん、スペルカードを使いなさい。」
紫さんが指示をした。
「は・・・はい」
この前、説明を受けた時に作った一枚のスペルカードを使う。
「分岐『開かれし道』!」
わたしがそう言うと、数本のレーザー?が魔理沙さんに向かって飛んでいく。
「自機狙い&ばら撒きレーザーかよ」
「どうだろうね」
霊夢さんが少し笑う。
一本のレーザーが魔理沙さんの目の前にきた瞬間、
「げっ、分かれた!?」
分かて増えたレーザーが通り過ぎると、なんと、全部さっきより高速で魔理沙さんをねらった。
「マジかよ!ええぃ!恋符『マスタースパーk』」
ピチューン!
「あらら・・・あっさりやられたわ」
「自業自得よ」
紫さんと霊夢さんが呆れた顔をしていた。
「あれ!?大丈夫なんですか・・・?」
わたしが戸惑いながら聞くと、
「「いいのよ」」
二人が声を揃えて言った。
「そ、そうなんですか・・・?」
弾幕ごっこって、正直・・・
面白そう!!
魔「まさか、私がやられるとは・・・」
霊「魔理沙、注意しなさい」
魔「何を?」
紫「あの子の能力はあなたを絞め上げることもできるのよ」
魔「ま、マジかよ。そんな危なっかしいものなんかよ」
霊「ええ。さすがに私達じゃ教えなかったけど」
紫「もしあの子が冥界に行った日には・・・ね」
魔「わかったよ・・・今後注意するんだぜ・・・」
次回もお楽しみに!




