夜明けの太陽
今回は二回目の那穂海視点です。
改めてご注意ください。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「ん?いや、なにもないよ」
「ならいいけどね」
はぁ~、と溜息をつくお姉ちゃん。
なんだかすごく疲れた顔をしていた。
例えるなら、突然のハプニングに何度も遭遇して対処した後の人がする疲れた感じ。
もしかしたらそれ以上かも・・・
「そういえば、那穂海は三日間何してたの?」
お姉ちゃんが質問をしてきた。
「わたしはね・・・・・・」
~1日目~
わたしはウドンゲさんに連れられて、屋敷の別の場所にきた。
「姫様、お連れしました。」
ウドンゲさんがそう行って、戸を開けた。
その先にはとっても綺麗な、優しそうな人がいた。
部屋にはいると、竹林から日の光が見えた。
「いらっしゃい。あなたが那穂海ね」
ゆっくりと話すこの人が今回の先生?かな。
「はい」
わたしが返事をすると、
「では、いきなりだけど今できる程度で能力を見せてみなさい」
と言われた。
「わかりました」
わたしはこの前霊夢さんと紫さんから教わった事をやった。
さすがに心の開閉はまだ出来なかったけど。
数分間ぐらい、能力の披露をしたわたし。
「へぇ。なかなか色々できるのね」
と関心された。
「確か、時間操作系のこともできるらしいね。『明ける』のことかしら」
「そのようです。姫様、大丈夫でしょうか?」
ウドンゲさんが心配そうに聞く。
「大丈夫よ。『明ける』には大きく3つの意味があるけど、私からはその一つしか教えられなさそうね。後は少々私がよく使う行動に含まれないからやらないわ」
「お姫様。なにかありましたか?」
わたしは何かあったのか聞いた。
「いえ、何もないわ。後、私のことは輝夜でいいわ」
お姫様、輝夜さんは何もなかったようだった。
「今日は準備をするからやすんでいいわ。また明日、ここに来なさい」
「はい!」
今日は能力の披露ぐらいで終わった。
結構今できることを精一杯やると疲れることがわかった。
(まだまだ練習が必要ね!)
~2日目~
この日はかなり説明を聞くことが多かった。
「あなたには夜を明けてもらうわ。さすがに早くから夜を明けさせても怒られるから、1時間くらい夜明けを早めてもらうわ」
輝夜さんの説明が続く。
「夜明けは日にもよるけど、基本は午前4~6時くらいになるものよ。今は5時くらいに夜明けが訪れるから、あなたには4時から時間操作で5時の夜明けをしてもらうわ。いけるかしら?」
「はい、大丈夫だと思います」
正直、時間操作は初めてのことだ。
咲夜さんが時間を操ることができるが、また今度いった時に教えてもらおう。
お姉ちゃんの声がたまに聞こえた気がする。
(近くに居るのかな?)
夜になり、4時ごろになるまではずっと輝夜さんと会話をしていた。
けっこう、何もせずダラダラと時間つぶしをしていた。
~3日目~
午前4時。
「さぁ、やっと修行の時間よ」
月がもうすでに西に傾き、見えなくなった頃に外に出たわたし。
「どうすればできますか?」
能力の使い方を聞く。
「そうね・・・まずは、時間が頭の中で操作する感じを思い浮かべてみなさい」
輝夜さんにそう指示されたので、やってみた。
(今は4時・・・針を5時に回す感じかな・・・)
「次に、辺りが明るくなって、日が昇ってくる風景を想像しなさい」
(辺りは明るくなり、日が昇る感じ・・・)
じわじわと想像が完成してくる。
「そのふたつの想像を組み合わせ、今自分がいるこの幻想郷に日が昇って欲しいと願うのよ」
(ここに日が昇る事を願う・・・)
わたしは強く願う・・・
すると、まぶたの奥から少しずつ明るくなる感覚があった。
「いいわよ。自分で見てみなさい」
輝夜さんにそう伝えられ、目をゆっくりと開ける。
「うわぁ~!!」
目の前には太陽が顔を出しながら、ゆっくりと昇って来ていた。
夜明けの成功のようだ。
「成功のようね。時間はまだ5時過ぎ、しっかりと時間も操作できたようね」
「はい!できました!」
「いいわ。最後に言っておくけど、あまりこの行動はしないほうがいいわよ。下手したら、退治されかねないからね」
結構真剣に注意された。
「分かりました!」
「・・・ってことがあったんだよ」
三日間の話をしてあげた。
「よかったね。またできることが増えて」
「うん!」
あれができた時はうれしかったなぁ。
「そろそろつくぞ」
慧音先生が言った。
「はい」
わたしとお姉ちゃんは返事をした。
3日ぶりの慧音先生の学校に帰ってきた。
那「お姉ちゃん。そういえば何か変わった?」
直「特に何もないと思うけど?」
那「そうかな・・・?」
那(なんか、慧音先生とわたし以外の気配というか、力を感じるなぁ・・・?)
慧(もしや、直海に能力が発生したのか・・・!?)
直(あれ?ふたりともなんだか難しい顔してるな?)
次回もお楽しみに!




