紅魔との別れ、そして祈りを
紅魔館から離れる時がやってきた。
レミリアは美鈴さんに日傘を持たせて外にやってきていた。
私と那穂海は次の場所に行くための道具を持って、咲夜さんは買い出しのためのかごを持っていた。
「咲夜、二人のことは頼んだわ」
「はい。お任せください」
咲夜さんはやっぱり働き者な人だ。
「またここにいらしてくださいね」
美鈴さんが別れを惜しむかのように言った。
「はい。またお邪魔させて頂きます」
私がこう言うと、
「次来た時は妹の方にハードな仕事をしてもらうわ。覚悟していなさい」
レミリアが強気で言ってきた。
「でわ、行きましょう」
「はい」
私たちは次の目的地である南の人里に向かうべく進む。
「ばいば~い!」
那穂海が元気にレミリアたちに手をふった。
レミリアは少し顔に笑みを浮かべていて、美鈴さんは手を振り返してくれた。
その姿もすぐに見えないところまで遠くなっていった・・・
その頃、現実では・・・
「はぁ---・・・どこに行ったのかしら、あの子達は・・・」
深夜、仕事帰りの女性が直海のいた家に入ってきた。
直海と那穂海の母だった。
母は大変心配していた。
数日前から、二人の娘の行方が見当たらないのだった。
警察などにはまだ言ってないが、さすがに心が限界だった。
「せめて、手紙だけでも・・・」
直海の母は、育児放棄などは絶対にしないと考えている。
ただ、もしあの子たちが家を出ていき、どこかに行ってしまうのはしょうがないと感じている。
いや、性格に言うと、共働きしているためあの子達にかまってあげられる時間が殆ど無い私達両親に対して不満とかがあって出ていってしまうことは私達親の責任だと思っている。
そのため、捨てられても何も言い返すことができない。
だが。せめて声だけでも、あの子達の言葉だけでも欲しい。
そうすれば、少しは落ち着いて考えられるはず。
テーブルにバッグを置き、夜食を取ろうとキッチンに向かおうとした時。
「ん・・・?」
ふと、テーブルにあった白い一通の封筒が目に入った。
「誰かしら・・・」
封筒には宛先も何も書いてない。
母は封筒をあける。
中には綿を布で包んだ作った人形が2つと、手紙があった。
人形は、見覚えのある、今まさに心配していた人たちそっくりだった。
「・・・ハッ!・・・」
急いで手紙を開いた。
中にはこう書いてあった・・・
『お母さん、お父さんへ
私と那穂海は今、元気に暮らしています。
突然いなくなってしまい、心配をかけてごめんなさい。
私たちは決してお母さん達や家庭の悩みなど一切ありません。そのことはお母さん達は考えそうなので言っておきたいと思います。
ただ、学校だと私たちは素の自分が表せませんでした。
今、暮らしているところでは那穂海が一番変わってきています。
具体的に言うと、明るくなって、本当の那穂海になってきています。
お母さんたちには心配や迷惑をかけてしまっているかも知れませんが、残念ながら、今私たちはここへ帰ってくることはできません。
これは私と那穂海が一緒に考え出した結果です。
これから、お母さんとお父さんだけになってしまい、寂しかったりするかもしれません。
私達もよく寂しくなる時があります。
そんな時は、私が作った、私と那穂海に似せてみた人形を持っていてください。
少しでもお母さんたちの心のそばにいられるように願いを込めて作りました。
いつか、お母さんたちののところへ笑顔で帰れるよう精一杯生きます。
そして、再び戻れるよう祈ってます。
どうか、お母さんたちのも無事私達が帰れますようお祈りください。
最後ですが、ご健康と幸せを、私と那穂海二人で祈っています。
清咲直海・那穂海より』
母はこの手紙とふたりにそっくりな人形を握りしめて、泣いていた・・・
二人の事を強く思って・・・・・・
直「紅魔編、終了です!」
那「なんか色々突然だったけど楽しかったね」
直「そうだね。あと、お母さんたちは心配だけど、ここに残ることにしたね」
那「うん。これからどんなことがあるんだろう」
直「よし。那穂海、あの言葉いくよ!」
那「うん。せーの―っ!」
直&那「ご意見、ご感想よろしくお願いしまーす!」
直&那(バッチリ!)
次回、人里&竹林へ!




