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真実の愛は何処に

作者: レモン
掲載日:2026/08/24

 私は、まきこ、55歳。看護学校を、卒業して、系列の大学病院で、看護士として働いている。毎日、忙しいが、やりがいのある仕事だ。

 仕事も、恋愛も、充実して、すごしていた。

私は、なぜか、医者から、声をかけられて、付き合う事が多かった。

 でも、いざ、結婚となると、家の素性を調べに、私の田舎の実家に訪ねてくることがほとんどだった。

 何を隠そう、私は、私生児(婚外子)だったのだ。生まれてすぐ、実の父親の隣の家にもらわれていった。それを、調べ上げた、医者のお宅では、結婚を反対した。医者、何人かと、付き合ったが、ことごとく、生まれのせいで、断られた。

とても、悲しかったが、これだけは、どうすることも、できなかった。

 そして、今でも、一人で暮らしている。マンションを買って、少しのたくわえもある。それなりの暮らしはできている。

 ある時、偶然、横断歩道を渡ろうとしたら、お付き合いしたことのある、医者、たくみと、会ったのだ。懐かしく、話をしていたら、奥さんと、別れて、一人で暮らしている、とのこと。それからは、たびたび、ドライブしたり、旅行をしたりする仲になった。たくみの家に、週末は、泊まることも、たびたびあった。とても、楽しかった。結婚は、できなかったけれど、こうして、今、2人で楽しい時間を過ごせていることに、喜びを、感じていた。なので、寂しさは、感じなかった。

 しかし、たくみには、ある時から、他にも、付き合う女性が、できたみたいだった。次第に、たくみからの連絡は、減り、会うこともなくなった。とても、寂しくなった。

 私は、自分の私生児のルーツを知りたかった。いまわしい過去になるが、知っておきたかった。腹違いの姉がいたので、家に遊びに行って、詳しく聞いてきた。複雑な家系図の自分なことを、思い知らされた。でも、スッキリした気持ちになった。わからないことが、たくさんあったので、それを知れたことは、よかったと思う。と、同時に、悲しい人生になったことを、考えていた。もし、普通の家庭に生まれていたら、結婚を、反対されることもなく、結婚してただろう、と思うと、悔しかった。実の父に対しても、正直、怒りの感情が、ある。

 結局、親子関係でも、男女関係でも、うまくいかなかった…

 真実の愛を知ることなく、終わる人生になってしまったな、と、悔やまれてならない。

 次に生まれてくる時は、普通に、暮らしたい。

 


 

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