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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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あたしとゆう次女の事情

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/08/16

 こうゆうの、根にもちますよね。

 あたしにもしも

 おにぃちゃんもおねぇちゃんもいなかったのなら

 おとうとかいもうとがほしいなんて

 かるがるしく口にできたんだろう


 けれどもあたしは かなしき次女で

 おとうとかいもうとができたのなら

 うえとしたのいたばさみになることなんて

 目に見えてるんだ


 だからあたしは

 おとうともいもうともいらないし

 ううん ほんとのところは

 おとうとかいもうとがほしいからって

 そのかわりにだったら

 おにぃちゃんやおねぇちゃんのことは

 いらないよだなんて

 冗談でも けっして口にしたりはしない


 けっして口にしたりはしないというのに


 じゃあせめてにゃんこがほしいって

 おかあさんにたのんだら

 うちにはわんこがいるからだめよって

 あっさりはねのけられて

 あたしはうちのわんこのことが

 まだ いもしないおとうとやいもうとなんかより

 ずうっとだいじだから

 おとなしくひきさがろうとしたんだけど

 おかあさんは

 わんことさよならするなら

 にゃんこをおむかえしてもいいわなんて

 ばかげたことを口にした

 あたしは目から涙をいっぱいこぼしながら

 おかあさんに100回よりたくさん

 ばかって言ってやったんだ


 この日のことを

 あたしは死ぬまでゆるしてやらない

 あやまりながら あたしのごきげんとりに

 おかあさんが夜につくってくれたオムライスを

 その日は私は食べようともせずに

 つぎの日 あたためなおしてもらったのを

 やっと食べる気になったほど

 だけど かんちがいしないでほしい

 オムライスをおいしくいただいたからって

 たとえ冗談だとても

 あんなばかげたことを口にしたおかあさんのことを

 ゆるしたわけじゃないんだからね

 あたしはわんこをだきしめるたびに

 おかあさんをにらみつける

 死ぬまで ぜったいにゆるしてやらないし

 まだ いもしないおとうとやいもうとなんかより

 オムライスをつくってくれるおかあさんなんかより

 わんこのことがだいじだって作文にもかいてやる


 それを読んだ先生が心配になって

 おかあさんに電話したみたいだけど

 そんなの知ったことか


 これがあたしとゆう次女の事情

 うちのわんこがなによりだいじな あたしの事情

 実話ではないです(汗)

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― 新着の感想 ―
うん、まぁ、むかしは、あるあるだったのカモなー  今はひとりっ子も珍しくないしねー  自分が母親になって気付くパティーンだとよいなぁ
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