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た: (タ  ス   ケ     テ )










必死で立てた爪の跡



引き摺られた床の表面に続く爪の跡



抵抗と共に 周囲に知らしめる為に大きく立てる物音



噛まされた布越しに 可能な限りに挙げる声



殴りつける

振り回す

蹴り上げる

手も足も 死にもの狂いで



果敢な抵抗も空しく



当たらない彼女の拳と違って



重さを載せた男の拳骨が彼女の頬に食い込む



ぐったりと力をなくした彼女の上で



せわしなく 男が動き出す



もう 抵抗は敵わない












男の手が首にかかる



……良かった



彼女の目から落ちる涙



――もう生きてはいけない



汚された こんな体で



良かった



早く殺せ



もう何も見えない視界で



彼女は男がいる筈の空間を睨み続ける








(タ ス ケ  テ)






放たれなかった言葉が






彼女の剥がれた爪先からこぼれた






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