第18話 『先生の給食だけ地球外混入疑惑!?』
~給食の時間、教室~
給食当番「先生の分、お盆に乗せましたー!」
担任「ご苦労。……ん、いつも通りだな。」
星司(小声)「“いつも通り”……?」
陽菜(小声)「星司君、あのトレイ見て……。なんか……光ってない……?」
~先生の給食だけ様子がおかしい~
星司「……おかしい……」
陽菜「パンと牛乳の間に……なんか紫の……ゼリーというか……スライム?」
担任「ああ、これは“ビホールゼ”だ。地球で言うと、ええと……ええと……ほぼナタデココだな。」
星司「嘘つけ!! ぜってぇナタデココじゃない!!」
陽菜「でも先生のは毎日ちょっとずつ違うものが混ざってるよね……。昨日は銀色の小魚だったし……」
担任「ああ、シルバーミノーか。カルシウムは豊富だぞ。」
~給食当番、謎の通報~
給食当番「せ、先生……それって栄養士さんに言ってないんですか?」
担任「ふむ、言ってないな。自分で持参してるだけだからな。」
給食当番「持参!? え、給食持ち込み!?」
担任「まぁ、地球の給食だけでは私の活動エネルギーが……いや、成長期の胃袋には足りないのだ。」
星司「活動エネルギーって言った今!? そこだ! 正体言ったよね今!!」
~陽菜、謎の共感~
陽菜「でも私もちょっとだけ……ああいうの食べてみたいかも……。最近味覚おかしいし……」
星司「おかしいのは俺の感覚なのか陽菜なのか担任なのか……!」
担任「おい陽菜、お前にはこれをやろう。」
(紫ゼリー、ぷるぷると震えながら陽菜のスプーンへ)
陽菜「……わ、わぁ……ぷるんぷるん……ちょっと美味しそう……」
星司「やめとけ!!」
~生物の先生、爆弾発言~
生物の先生「わー先輩また“スペースおかず”持ってきたんすか!? 僕も欲しいなー!」
担任「お前はまだ早い。内臓崩壊する。」
生物の先生「え、えー……」
星司「おい……今なんて言った……?」
陽菜(スプーン片手にぷるぷる)「……これ……お腹壊すやつ……?」
担任「大丈夫だ。陽菜は適応できる。」
陽菜「……適応……?」
星司(頭抱える)「もう誰が何星人だか分からん……!」