第17話 『担任、給食の食べ方が地球規格外!?』
~昼休み、教室にて~
星司「……担任、何してるんですか?」
担任「ん? ああ田所か。見ての通り、給食をいただいている。」
陽菜「……先生、それって給食ですか? 緑色の謎ゼリーが乗ってますけど……」
担任「ああ、これが私の主食だ。給食の牛乳と混ぜておくと吸収がスムーズなんだ。」
星司「……牛乳にゼリー混ぜるとか聞いたことないですよ……」
担任「まあ見てろ。給食の正しい摂取方法だ。」
~宇宙的“摂取”開始~
\ズズズズズズ……ッ!!/
(担任、スプーンを使わず、掌を牛乳パックにかざす)
陽菜「……!? 先生、手から牛乳吸ってる……!」
担任「ふむ……牛乳にカルシウムが足りん。栄養士に言っとけ。」
星司「いや普通に飲んでください!! てかゼリーごと吸うな!!」
陽菜「……ねえ星司君……あの人やっぱり人間じゃないんじゃ……」
星司「俺だってそう思ってるよ!」
~陽菜も巻き込まれる~
担任「おい陽菜、そこのゼリー寄越せ。お前には味だけ残してやろう。」
陽菜「えっ……や、やめてくださ……あ、あああああ……甘っ……!? でもしょっぱ……!?」
星司「ちょっと先生!? 女子高生に変な体験させないでください!!」
~さらに混乱する給食当番~
\バタバタ/
給食当番「せ、先生! 牛乳が全部なくなってます!?」
担任「あーそれ俺が飲んだ。大丈夫、後で職員室に戻しておく。」
星司「どういうシステムだよ!!」
陽菜(ほっぺた赤い)「……牛乳……変な味……まだ残ってる……」
~生物の先生も参戦~
\ガラッ/
生物の先生「お〜! 先輩また給食改造してるんですか! ゼリー派っすか?」
担任「ああ、給食はゼリーと牛乳が最強だ。パンは面倒だからお前食え。」
生物の先生「やったー! コッペパンもらったー!」
星司「先生……どこまで地球の給食を宇宙化する気ですか……」
~去り際の宇宙発言~
担任「さて、牛乳だけで物足りん。来週から味噌汁も手から吸うか……」
星司「やめてくれ……俺の知ってる給食を返してくれ……」
陽菜(小声)「……私もできるようになりたい……」