第16話 『担任、異星の土産を懐かしんでまさかの実演!』
~放課後、理科準備室~
星司「……で、先生。その箱、まだ残ってたんですか?」
担任「おお、これ? 生物の先生からのお土産なー。なつかしいなあ。」
陽菜「……なにが入ってるんですか……?」
担任「ん〜、まぁ一言で言うと“生活支援用多用途宇宙ツール”ってやつだな。」
星司「つまり……?」
担任「要は掃除もできるし、自動でご飯作ってくれるし、防衛にもなるし、要するに最強の便利グッズだ!」
陽菜「……絶対まともじゃない……!」
~懐かしみながら使用開始~
担任「おっと、ちょうど良いし、試運転しとくか。」
\ポチッ/
箱の中から、光るゼリー状の物体が出現!
星司「……コポピィじゃないですよね?」
担任「違う違う、こっちは“ユーティリバグ”ってやつだ。頼めば何でもしてくれる優しいヤツだぞー?」
\モフモフモフ……/
(光るバグ、担任に絡みつく)
担任「おぉ〜なつかしい感触〜〜〜!」
陽菜(心の声)《完全に狂ってる……!》
~便利機能……のはずが~
担任「ユーティリバグ! 掃除モード!」
\ピキーン!/
(バグ、急速に分裂し教室中を覆う)
星司「うわわ! 速い! 何この掃除という名の侵略!」
陽菜「先生止めて止めて止めてー!」
担任「大丈夫大丈夫〜。これが終わったらおやつモードだから!」
星司「おやつモード!?」
~予想外の発展~
ユーティリバグ「……ピュピュ……(おやつ製造開始)」
机の上に謎の光るゼリー菓子が山積み。
陽菜「……食べていいやつ……ですか?」
担任「食べたい人は自己責任だな! はっはっは!」
星司「せ、先生……それ元々“生物兵器の残骸”を転用したって……」
担任「細けぇことは気にすんな!」
~そして外に漏れ出す~
窓からバグが一匹、スルッ……
星司「……あ」
陽菜「……逃げた」
担任「……ま、また回収しといてなー! じゃ、先生は太陽系行ってくるから!」
\ドカーン!(超音速で飛び去る担任)/
星司「残されたの、これ誰が後始末すんだよーー!!」