第9話 『先生、どこに帰省してるんですか?(※地球とは言ってない)』
~放課後ホームルーム~
担任「さて、来週の月曜は私、ちょっと“実家”に帰省しますので、代理の先生が来ます。」
星司「へえ、先生にも実家あったんだ……ていうか、どこなんだろう?」
陽菜「え、あの人地球に実家あるタイプなの?」
星司「知らん。でも毎回言動が銀河っぽい。」
担任「ちなみに実家は“回転周期が42時間”で、昼夜が逆転してまして――」
陽菜(小声)「それ地球じゃねぇ!!」
星司(心の声)
「地球のどこに42時間で一回転する土地があるんだよ……」
~廊下でこっそり調査会議~
星司「“昼夜逆転”はまあ、言い方次第で済むけどさ。“重力が優しいから帰省中は2.3倍のジャンプ力が出る”って言ってたぞ……?」
陽菜「あと“空気がちょっと鉄分多めで赤い”とも。」
星司「火星の実家か?」
陽菜「いや、もっとヤバいとこだよたぶん。“母がバイオ音声で会話してくる”って言ってたし。」
星司「お母さんAI説あるな……」
~さらにダメ押し発言~
担任「実家に帰る前に、ついでに“ポリュビア星団”に荷物を送っておかねば……っと」
(クラス全員ポカーン)
星司(小声)「それ、完全に星だよね?」
陽菜(同じく)「郵便局、対応してるの?」
星司「やっぱりこの人、宇宙人だよな……!?」
~次の日、担任の代わりに来た代理教師~
代理教師「えー、担任の○○先生は現在“特殊な気候の土地”に帰省中とのことで――」
星司「言い回しで誤魔化せてない!」
陽菜「普通の先生が来たことで逆に怪しさ倍増してるから!!」




