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心配はいらない



レイが投獄されて間もなく、突如として街の中心部で爆発が起こった。理由もなく建物が崩れ落ち、炎が虚空から生まれたかのように燃え広がっていく。


その衝撃音は王都全体に響き渡り、地下牢にまで届いた。分厚い鉄の扉も爆風に吹き飛ばされ、大人が通れるほどの穴が残った。


だが、レイは立ち上がらない。冷たい床に胡座をかいたまま、ただ無表情で微笑んだ。


「クハハハハ……」

それは笑いというよりも、死の囁きに近かった。



---


一方その頃、王城の大広間では、重臣や貴族たちが集まり、動揺した声を上げていた。ジェイデンと陛下も玉座の間に座り、混乱を収めようとしていた。


しかし、突然。


大広間の窓の外――高く空に浮かぶ一人の影。

それは、牢から姿を消したはずのレイだった。


「美しいショーを見たいか? クズども。」

その声は冷たく、胸の奥に直接突き刺さる。


だが、下にいる者たちは怯えるどころか、逆に罵声を浴びせた。

「うるさい!」

「貴様に生きる価値はない!」

「醜いな!」


まるで虫が喚くように、罵倒が雨のように降り注ぐ。

しかしレイは目を伏せ、ゆっくりと笑みを浮かべただけだった。


「そうか……」

低く呟く。

「ならば、この目で見せてやろう。――この国の滅びを。」


その言葉と同時に、街の至る所で連続爆発が巻き起こった。

建物は次々と崩れ、炎と黒煙が空を覆う。


「な、何だと!? お前がやったのか!」

「無礼者! 外道め!」


混乱と怒号が渦巻く中、レイの声だけが鮮明に響いた。


「この一日で、無作為にいくつもの建物が爆発する。――止めたければ、王族とその取り巻きを一人残らず差し出し、殺せ。」


そう言い残し、レイの姿は煙のように掻き消えた。


残されたのは、胸を圧し潰すような沈黙。

だが、その沈黙もすぐに打ち破られた。


ドォォンッ!!!


新たな爆発音が響き渡り、悲鳴が街を覆い尽くした。


「まさか……これが地獄……」

「レイ……奴は悪魔だ……!」


恐怖と絶望の名の下に、レイの存在は呪いのように広がっていった。

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