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86.違うライブ、同じライブ

えーと…

ミズキさんとメッセージのやり取りしております。今日はミニライブと握手会に参戦するらしい。らしいって、俺は詳しく知らないけど、12月誘われてるのとは違うイベントなんだって。ミニライブは11時30分から、終わった後に握手会、なるほど。


え?でも、まだ8時35分だよ。ユウナさんと大井町駅で待ち合わせと言ってるけど、さすがに早くないか。確か東京ビッグサイトって、国際展示場駅が最寄り駅で、大井町駅からりんかい線で10分くらいじゃなかったっけ。


そうなんだ…

3人で朝ごはん食べてから行くんだって。それに、人が多くて並ぶ時間長くてお昼食べる時間無いから、ここでご飯食べないと大変なんだって。大丈夫かなって言うか、体力あるよな。何!?自撮り送れって!?。ダメって言ったら、すぐにミズキさんから自撮り送られてきたよ。はいはい、今日も可愛い。自撮りは送らないけど、大阪の風景写真でも撮って送りますか。


あ、ユウナさんからもメッセージが来た。大井町駅に着いて、これからミズキさんと合流だって。「すでにミズキさん待ってるよ。握手会楽しんできてね」と返信。その後すぐに合流した3人、駅近くのおしゃれなカフェで優雅にモーニングってか。美味しそうな画像が送られてきたんだけど。牛丼屋の朝食も良いけど、こういう憧れるよな。


モーニング食べて、これから3人で大井町駅を出発。ってことは、りんかい線に乗るのかな。何?妹に「しいさん争奪戦、お姉ちゃんには勝ち目無いよ」って言われたって。ミズキさん、妹からイジられてるのかよ。それはまだわからないよって返信。すると、全身がこそばゆくなる返信が飛んで来た。えーと、内容はご想像にお任せします。え!?ちょっと待って、そうじゃなくて、何て話してんだよ。向こうの状況が気になり過ぎる…。


そんなメッセージのやり取りをしていて気付くことがる。初めて2人とメッセージをやり取りした時、体感-2秒の食い気味高速返信について行けなかった。でも続けてきたからか、高速返信にも大量送信にも慣れてきたなのかなって。彼女が言った「ライブハウス、一度行けば慣れますよ」って言葉、思い出すな…。


ふと時間を確認すると、10時7分になっていた。国際展示場に到着して、東京ビッグサイトに向かう3人。行ってきますって言うならば、こちらも「楽しい思い出ができるよう願ってる」と返信。少し早いけど、こちらもライブ会場に向かいますか。


メッセージのやり取りに夢中になって忘れてたけど、ホテルはチェックアウトのタイミング。これから大阪の街へ繰り出すのだろうか、それとも家路を急ぐのかはわからないが、ロビーには多くの人が集まっている。いや、そうじゃない。1人でスマートフォン見ながらニヤニヤしてるの見られてたよな、これ。かなり恥ずかしいぞ。


充電器をコンセントから外し、コード類はリュックに仕舞う。スマートフォンをポケットに入れ、リュックを背負い、コーヒーの空き容器を捨てて、ホテルを出発。時間は10時20分、ライブ会場へ行くにはかなり早い時間だが、ホテル周辺をウロウロしながら、ゆっくり散歩しながら京阪電車淀屋橋駅方面に向かいますか。


ホテルを出て、オフィス街と言ったイメージのビルが立ち並ぶエリアを歩き始める。イメージ何て言ってるけど、間違いないでしょ。新しくビルを建ててる工事現場を通り過ぎると、変化の少ないオフィス街でも変化してるっていうのがわかる。大阪に遠征するようになって約1年半、街と共に俺も、俺の周りも変わっているんだなって。


10時42分、特に面白いハプニングなんか起きるはずもなく、淀屋橋のオフィス街をゆっくり歩いて京阪電車淀屋橋駅に到着してしまった。ここも変わった。地下にあった雰囲気の良い喫茶店、閉店したのはわかってたが、ビルも閉鎖。古くなったそのビルは解体され、新しいビルが建てられるらしい。その新陳代謝は出入口の一部閉鎖という文字に全ての思いが込められているようだ。


御堂筋線淀屋橋駅へ向かわなかったのはなぜかって。それは、ホテルに一番近い出入り口は閉鎖。大阪の中心地を南北に貫く幹線道路、御堂筋の横断歩道をを渡るのがちょっと面倒だったからですよ。それに、千里中央駅行くには前方車両に乗りたかったから。


地下へ降りると、ここも一部の設備が移動してる。そう、京阪電車淀屋橋駅の改札口前に現金GET可能なATMがあったのだが、場所がここから約20メールほど奥へ移動している。大阪に来ると良く使う現金、いや違う、ライブに行くと現金しか使えないから、大阪で現金使ってるイメージが強いだけか。


10時54分、ゆっくり移動して御堂筋線淀屋橋駅に到着。次の出発は10時56分なのだが新大阪止まり、そういう理由で1本後の11時出発千里中央行きに乗り込む。梅田駅を過ぎると急激に車内人口が少なくなり着席。その瞬間、コーヒーのカフェインマジックも消し飛ぶほどの強烈な睡魔が襲う。千里中央駅に11時25分到着、中津駅までしか記憶がないのはご愛敬。


気付けば到着してたのだが、目覚ました瞬間、寝過ごしたかと思って飛び起きてしまった。幸いなことに周りに人が居なかったから良いけど、非常に恥ずかしい姿を晒してしまった。何事もなかったように電車を降りて行くと、ここからは慣れた道。友人改札でさっと江坂駅からの乗り越し料金を払い、エスカレータを上ってライブ会場へ。


だが…

って書くと、この先の展開は何となくわかるだろう。今の時間は11時28分、フリーライブの開始は約1時間30分後の13時。ステージを見ると、やっと準備が始まったくらいのタイミング。もちろん、知った人は誰も居ない。夜行バス使ったのは良いけど、ライブまでの時間を持て余してしまうようだ。


という事はちょっと早めのお昼ご飯。と、思ったのだが、前に行ったことがあるラーメン屋、閉まってるよ。張り紙には赤の太字で臨時休業、ちょっとついてない。ま、昨日の夜もラーメンだったし、ここは違うもの食べに行きますか。


何て言ったが、結局すぐ近くあるとんかつ屋をチョイス。お前、探す気無いだろ、とか言わないでね。ロースかつ定食1200円オーバーは贅沢なランチだが、一口食べれば豚のうま味と共に幸せが口の中に人がる。この時間は人も少ないし、ゆったり食べていよう。


あ、何かメッセージ届いた。ミズキさん達がミニライブの会場に入ったらしいけど、ライブ11時30分スタートじゃなくて、オープンが11時30分だってよ。それじゃ、スタート何時だ。え?13時スタートって、ここのスタートと同じかよ。会場から約20分かかって入場、開始まで1時間半待機って、体力あるっていうか根性だな。俺なんて昼食べてても眠くて仕方ないのに。


食事中のスマートフォン操作は行儀悪いのでやめましょう。という事で、お昼のとんかつ定食を食べ終えてライブ会場へと戻る。時間は12時15分、まだステージ上では準備している最中だ。ステージが見えるベンチに座ると、11月だというのに温かい日差しに包まれ、すぐにでもあちらの世界へ行ってしまいそうだ。


時間は12時45分になり、ステージ上ではリハーサルの最中。あ、途中記憶が無い時間があるけど、俺の勝ちでしょ。ステージ上にはゆうそらの2人。おなじみのやり取りがマイクテスト中にも繰り広げられている。ステージ近くには見慣れたファン連中も集まり始め、いよいよライブの機運が高まってきた。


ここで本日の出演者を紹介。3組で2ステージ、彼女とゆうそらはお馴染みだが、もう1組は初めましての2人組。ここで新規のアーティストと出会う確率は高い。1ステージ目彼女の出番は3番手、恐らく2ステージ目は2番手だろう。だろうって言うのは、ここの現場、1ステージ目3番手のアーティストは2ステージは2番手になることが多いからだ。


時間は12時57分。リハーサルも終わり、まもなくライブスタートの時間だ。あれ、またミズキさんからメッセージだよ。もうすぐライブ始まるって。こっちも同じ、別の場所に居るけどライブ楽しもうねって返信。お互い、ライブが始まる直前、この瞬間が一番ワクワクするんだろうなって。


ミズキさん達が見るのはどんなライブだろうか。大きな会場で大人数で盛り上がって楽しいらしい。ここの会場と比べると、いや比べるものじゃないけど、凄いんだろうなって。でも、俺はたとえ彼女のライブを見るのが1万人になっても、1人になっても、その現場に居たいって思うけど。


時間は13時になりました。毎度お馴染みゆうそらのオープニングトークから始まったフリーライブ。ゆうそらが奏でる音楽と空間は、楽しさと癒しの融合。立ち止まった人を引き付ける魅力と、2人の世界に引き込む魔力を持ち合わせる。多分、どうしようもなくなった時に聞きたいアーティストNo.1だな。


2組目は男性2人組、初めまして。演奏もさることながら2人のハモリが凄い。この2人目的と思われる女性ファン達だけではなく、通りすがりの買い物客をも魅了していく。ここで初めて見るアーティストは期待を裏切らない。


そして、3組目は彼女の出番…。と思ったら、ミズキさんからメッセージだよ。ミニライブ終わって、この後握手会だって。文字のみだから想像しかできないんだけど、盛り上がったみたいだ。でも人が多くて疲れそう。どちらが良いとか、悪いとか無いけど、俺は向こうよりもこっちが合ってるかもね。


そんなことしてる場合じゃない。彼女ライブが始まっちゃうよ。急いでミズキさんに返信して前方のステージが良く見える場所へ移動。でも、この前を通る人が見やすいように真正面は避ける。同志達も似たようなポジションでスタンバイ。皆さん良くわかってらっしゃる。


「こんにちは、神崎ありさです。短い時間ですが、音楽で楽しんで行ってくださいね」


ゆったりした曲から始まった彼女のライブ。数時間前、同じバスに乗ってたというのが遠い過去のよう。いや、そんな事実無かったんじゃないかと思うくらいだ。でも、あんな偶然で出会うんじゃなく、やっぱりライブで見るのが一番良いよな。


でも、何だか久しぶりに彼女のライブを見てる気がする。最近、色んなことあったからかな。特に先週の土曜日は、色々気になって…。あ、いや何でもないです。先週も楽しかったですよ。


ライブ告知中心のMCも終わり、最後の曲。だが、季節はもうすぐ冬だというのに、真夏の曲で盛り上がる。こういうのも彼女の個性なのだが、初めての人や歴が浅い人はビックリするんだよね。通っていれば、そのうちわかるようになるって言いたいけど、ハマる人は限られてるって、こういう所でしょ。たまに聞きたくなるんだよって、2か月に1回くらい来る人も居るんだけど。


「ありがとうございました。神崎ありさでした。気になった方は物販に居ますので、気軽にお声かけ下さいね」


彼女の演奏の余韻を噛みしめながら拍手を送ってると、急に思い出す。あ、来週のワンマンライブのチケット買いに行かなきゃ。ユウナさん行くって言ってたけど、昨日の夜に気付いたことが。チケット持ってる人が優先入場だ。ミズキさんもチケット買ってるし、これがチケットを買う最後のチャンスだからね。


別々に入場はマズいかなって。朝、ユウナさんにはメッセージ送って「絶対にチケット買って」って返信がきたけど、ミズキさんは知ってるのかな。聞かれたら答えるけど、俺から何かアクションしないようにしよう。すると、後ろに居るのは大阪のファンの人だ。


「あれ、しいさんも物販ですか?珍しいですね」


「来週のワンマンライブのチケットを買いに」


「とっくに買ってるって思ってましたけど、無くしたとか、服と一緒に洗濯したとかですか?」


「今日もイジるね。急遽、来週のワンマンライブ行くって人が居るから1枚買い来たんですよ」


「そうですか。こちらも同じくです。曲聞きたいって人が居るんで、CD買いに来ました」


イジられるのは置いといて、ここでも彼女の事を広めている人が居るんだなって。ライブにはなかなか来られない人も居るからね。そう言うのは先週色々あった通りだけど、考えちゃうよね。あ、意外に早く順番が回ってきた。夜行バスでの話は伏せて、今回はチケット買うだけにしよう。と、思ったが。


「しいさん、さっきぶりですね」


「あ、そうですね。今日のライブも良かったです。長旅の疲れが癒されましたよ」


「ありがとうございます。でも夜行バスって、たまに乗ると疲れますよね。しいさんは大丈夫でしたか?」


「だ、大丈夫じゃないです。体のあちこちが痛くて…」


「一度乗れば慣れると思ったんですけどね…。私もなかなか慣れません。で、何でしたっけ?」


「来週のワンマンライブのチケットを…」


「そうでしたね。お名前入れておきますか?」


「あ、それじゃユウナさんへって。名前はカタカナで大丈夫です」


「はい。これで良いですか?」


「ありがとうございます」


チケットにサインを入れてもらい、お金を支払ってその場を離れる。何て言うか、初っ端から夜行バスで会った話してるんだけど、デリケートな部分じゃなかったのか。彼女もそういうのあまり気にしないタイプなのね。でも、どこに地雷が埋まってるかわからないから、俺から先に触れないでおこう。


時間を見ると、14時43分。彼女の物販は続いているが、ここからは休憩時間。2ステージ目のスタートは15時、彼女の出番は予想通り2番手。トイレも済ませてステージ前に戻ると、時間は14時54分。スマートフォンを見るとメッセージ0通とは珍しい。握手会に夢中でメッセージ送れないのかもしれない。ここは、気にしないでおこう。


でもユウナさんには、来週のワンマンライブのチケット買ったことを報告。すると、すぐにユウナさんから返信。名前入れてもらったチケットの画像にテンションが上がってる様子。今の状況を聞くと、もうすぐ始まる握手会の待機中だって。なるほど、こちらはもうすぐ2ステージ目が始まる事を返信。さて、ライブに向かいますか。


ところがライブが始まった瞬間から睡魔が襲い掛かり、眠くて立ったまま寝そう。今日初めましての2人組、ハモリがメロディーと共に脳内を通過すると大量のアルファ波に襲われ、睡魔が大暴れ。睡眠と言う究極のリラックス状態に誘うようだ。うーむ、ダメだ。コーヒーで睡魔に勝負を挑む。


自動販売機で缶コーヒーを購入し、再びカフェイン注入。カフェイン入りのコーヒーポーションは使いすぎると、胃痛とか副作用に襲われるけど仕方ない。ここに来て夜行バスが放ったスリープ系上級魔法の最大効果が表れたようだ。いや、違うな。単に初めての夜行バスでほとんど眠れなかっただけだ。


1組目は何とかコーヒーで睡魔と戦って勝利を収めた。だが、彼女のライブがもうすぐ始まるというのに、眠くて集中できない。夜行バスが放った上級魔法は強く、抗えない。こんな時はカフェイン注入じゃなく、気分転換で戦いを挑む。


という事で、意味もなく走り出す。だが、走り出すといっても早歩き程度で、もちろん全速力ではない。会場を抜け出して北大阪急行千里中央駅に向かい、改札口の手前でUターン。エスカレータではなく、階段を使って会場へと戻ってくる。


時間にして2分程度の奇行。その異常行動は色んな人に目撃され、彼女のファン達から盛大にイジられる結果となった。だが、眠気は走ってる途中、どこかに置き去りにしてきたのか、すっかり魔法の効果は消滅したようだ。よし、時間は15時30分、彼女の2ステージ目スタートだ。


1ステージ目と違い、1曲目は盛り上がる曲からスタート。この時間、買い物客が多く行き交うからだろう、盛り上がってるのを見れば、道行く人たちも多く立ち止まるというものだ。それに、盛り上がってると、再び睡魔に憑りつかれずに済むしね。


そんな彼女、3曲目終わりのMCで久しぶりに天然発言を炸裂し、会場が爆笑に包まれる。彼女にも夜行バスの呪いがかかってたかなって、そうじゃないか。会場の笑いが落ち着くのを待って最後の4曲目へ。ここで演奏するのは伝家の宝刀「彼方の光」だ。ライブ会場にいる人達だけでなく、通りすがりの人達をも魅了し、心を浄化していく。


演奏が終わり、ステージ上の彼女に拍手を送りながら思う。今日も良いライブだったなって。ライブの余韻を噛みしめながら、彼女がステージを降りていくのを見送る。物販には当然のように行列ができている。このタイミングではなく、イベント終了後に挨拶しに行くのがいつものパターンだから良いけど。ちなみに睡魔は完全に浄化されちゃったのかな。


イベント最後に満を持して登場するのは主催者、ゆうそらの2人。陽が傾き始めた大阪の空に2人の演奏と歌声が響き渡る。この時間になると家路を急ぐ人達が目立ち始めるが、そんな人達の足をも止める演奏と歌声。このステージとゆうそらの組み合わせに勝てる組み合わせは見つからない。


「ありがとうございました。ゆうそらでした」


今日のフリーライブは、これにて終了。時間を見ると、16時35分。この後の行動は物販列が短くなるまでライブの感想戦、物販列が短くなったのを確認したら出演者の所へ行って話をしにいく。という、いつものパターン。ちなみに物販に行列って良く書かれてるけど、10人から20人くらい。15分から20分あれば解消しちゃいます。


イベント終了後に彼女とどんな話をしたのかって、翌日の京橋の話をしましたよ。2組で13時と15時の2ステージ、出演順は両方1番手だって。そうそう、ゆうそらは来年春くらいに再び関東遠征を計画中って言ってた。もう来年の話をする時期なのね。


時間は17時12分、大阪府豊中市にもオレンジ色の光が差し込み、まもなく夜を迎える。そしてステージや物販スペースも撤収作業が始まっている。会場を後にする彼女に最後の挨拶を終え、そろそろこちらも会場を出ますか。


でも、その前に…。東京ビッグサイトの2人、いや3人はどうなったのだろうか。15時17分にミズキさんから送られてきた「握手会始まった」のメッセージ以来、来ていない。握手会に夢中で…ま、良いか。「ライブ終わったから会場出るよ」とメッセージ送信。


すると、いつもは体感-2秒で来る返信が返ってこない。こんなの当然で普通の事なんだけど、いつもと違うってだけで若干不安になるのはなぜだろう。握手会行ってるならさすがにすぐ返信は無理でしょ。って勝手に想像。さて、千里中央駅に向かいますか。


北大阪急行千里中央駅に到着すると、慣れた感じで江坂駅までの切符を購入。一日乗車券と重ねて自動改札を通過。これ、前に地元の人でも知らない人居るよって言われたけど、本当かな。


電光掲示板を見ると、次の出発は17時23分なかもず行き。エスカレータを降りて行くとすでに電車が待機している。始発駅でほとんど人が乗ってない車両に座れば、秒で睡魔先生、こんばんは。ライブも終わって緊張も解けたのだろう、このままだと終点まで行ってしまう。いや、最悪は往復して千里中央駅に戻ってくる可能性もあるな。


座席でウトウトしてたら返信が返ってきたよ。ミズキさん、握手会終わってこれから3人で東京ビッグサイトを出るって。お疲れ様と返信すると、3人で食事に行くんだって。昼のとんかつ定食がお腹と満腹中枢を満たしているけど、俺も何か食べに行かないとな。と、メッセージのやり取りしてたら電車は千里中央駅を出発していた。


は!?

17時53分、なんば駅に到着。なぜ?こうなった?


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