有利2
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「っぷはあ。」
「あ、起きた。マー君災難だったね。脳震盪で倒れたようだよ。」
「試験は?どうなった!」
目覚めると正が出迎えてくれたが頭がくらくらする。
「試合はとりあえず評価をつけるってさ。」
「ああ、わかった。倒れてから何分経ったかな。」
「大丈夫5分も経ってないよ。」
「そうか。」
「次は体力測定だからゆっくり休んどけだってさ。」
「わかったよ。」
「しかしあの教官もひどいね。あの教官に当たった人はみんなマー君と同じことされたよ。僕たちは木製の武器で全部いなされちゃったけど。」
「そっちの方が絶対楽じゃん。けど俺武器壊しちゃった。弁償かな。」
「あ——それね。きちんとあっちで持ってくれるってよ。」
「良かったのかな?」
2人で顔を見合わせ笑いながら休息をとった。
…
「はい、戦闘試験お疲れさまでした。続いて体力測定ですね。まあ学校でやる体力測定とは理由も内容も違いますが落ち着いて行ってください。」
何故戦闘試験を先にやったのかというと突然戦闘が行われることも多いためまずは身体が鈍っている朝の状態でやるのが好ましいらしい。
「では皆さんの心肺機能を見ていきますので自分の限界まで走ってください。」
俺はなるべく足音を立てないようにマシンに乗り走り続ける。もちろんギプスは全て外すよう言われているため外している。
「駄目だ終わった。」
「○○さん6分23秒、○○さん6分36秒。」
どんどん計られている走り続ける猛者は5人となった。
私と正、黒髪美人の女性と軍人張りの筋肉を持つ若い二人の男性だ。
「ぷはあ先に行くよ。」
「来夢さん14分25秒。」
よし正には勝った。
しかし祖父稽古の方がもっと辛かったせいかもっと走れる気がしてならない。
「八王子さん15分59秒。」
身体の大きい方の筋肉質の青年がリタイアした。
「秋葉原さん16分40秒。」
もう一人の方もリタイアしたようだ。しかし八王子と秋葉原と呼ばれた彼らから見られている気がしてならなかった。
だが私は邪念を断ち切り走ることに集中する。
「佐々木美並さん21分。」
ここで余談だがこの試験で使われているマシンは3分1㎞は走らされるマシンとマシンと成っている。つまり今の記録を換算すると7キロは走っている計算であるシャトルランと違い完全に同じペースで走るため好みがわかれるがこちらの方がつらくない場合もあるがこれはすごい記録であった。
だがそれを超えて走っているのが彼、鎌田誠である。なぜ彼がそこまで走れているかというと〇ンパンマンに憧れていたのである。祖父の家からその漫画を見つけその通りのトレーニングを積むとともに太極拳、祖父の場合そう言っていいのかはわからないのだが武術の修練が常軌を逸脱したもので優は即リタイアしたほどだった。それを普通にやってた兄貴はほぼ異世界で通用することを知らなかった。
そしてさらに走り続けること12分と25秒
「鎌田誠さんおめでとう全試験新記録おめでとう。」
なんだよ優の奴、俺よりひどいのかよ。
…
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