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兄弟

初めましてとそうでない方もこの作品をクリックしてくださり誠嬉しく思います。この作品はプロット、元となる作品があるため著作権に引っかかる場合すぐに削除いたしますのでご了承ください。

時はXXX年 人は異世界に初めて旅立った。


初めは軍人が行っていたが軍事力を割くのは困難を極め、


異世界渡航者


宇宙飛行士に並ぶ訓練を行った者が成れる資格が各国共同で誕生した。


それから10年後異世界を闊歩する兄弟が産声をあげた。


これはその兄弟が異世界を目指す物語である。




「俺は前回より先を調査するぞ!」


「了解!」


川の茂みで遊ぶ小学4年生ほどの子どもと小学1年生ほどの子どもがボイスレコーダーを持って遊んでいた。


”先に生まれた者は常に後から生まれた者の先を経験しなければならない”


「8月3日21時23分草丈アウトレット裏の茂みにてウシガエル発見。」


クワックワ


ボイスレコーダーでアマガエルを指さす一人の少年。気分は異世界調査だ


”それが先に生まれた者の務め”


「21時27分漢川中流」


チュラチュラと川の水音が聞こえもう一人の幼い方の少年がそれを録音する。


幼い方の少年はふと川を見た。


「あ!」


何やら不思議な発見があったらしい。


「マー君こっちこっち早く来なよ。」


「なーんーだ?」


マー君と呼ばれた少年はまだ距離が遠くわからないのか聞き返していた。


「遅いよもうっ早くして。」


幼い方の少年は急かすように手を引っ張ってマー君を連れていく。


「おいおいなんだよ。」


「あれ!」


彼が指さした方向には


「何アレ。」


「わかんない。」


見るも美しい生物らしきナニカが星空から光っていた。


そしてそれは彼らに目を向けたかと思うと空間切り裂き去っていった。


「異世界だ、異世界だよマー君。」


「ああ、ああ俺たちはアレを探しに異世界に行くんだ。」


この瞬間はほんの始まりにも過ぎない些細なキッカケ。この兄弟が未知にあふれた異世界に旅立つ物語が始まる。


XXX年米国ワシントン


棒ホワイトハウスの前で大統領の演説と共に行われた記者会見が行われていた。


「来年の春私たちは異世界に旅立ちます。ご存じの通り今回のミッションを行うにあたっての物資は現地人から調達済みです。我々のミッションは枯渇する地球資源をより効率的にすることが可能な異世界資源を調達することとこれまでの異世界長期滞在とは異なる調査を実践いたします。」


ちょび髭のガンマン風のおじさんが丁寧に説明していた。他にも6名のメンバーがいた。


「でも今回の調査でこちらの空間に来れるかも知れないモンスターの調査をするとの説もあるようですが?今回初異世界渡航者のお一人がその辺お詳しいですよね。」


ある記者の質問に対して全員がある一人の童顔の男性を見た。


「あ……もしかして俺のことですか。」


童顔の男性はマイクを手に取り


「ウホンッ、え~ご心配なく異世界では任務に集中しますので。」


ザボ


若干マイクのノイズが入る。


「確かに先日TV出演中にモンスターを見たことがあると言ってしまいましたがそれは子どもの時の話です。あれが本当にモンスターだったかはわかりませんが図鑑にも載っていない道であり今俺がここに来たいと思わせてくれた志に近いモノを与えてくれたことは確かです。もちろん他の方たちの思いが低いとも言わせません。ただ、俺に勇気を与えてくれた存在だということです。」


「では鎌田 優さん日本人初の異世界調査団の上陸団員になることをどう思われます?」


他の記者が質問した今度は日本人のようだった。


「日本人にとってはオタク文化があるように憧れが強い特別な存在です。そこへ国を代表していけることはとても光栄です。ですが……俺より先に異世界に足を踏み入れるはずだった人が今この場にいないのはとても残念です。」



「皮肉だな。自分が工事した駅で見送られようとはな。」


この男の名は鎌田 まこと 異世界調査団の鎌田 優の兄である。


「鎌田先輩なんと言ったらいいか僕たち……」


「気にするなリストラはよくある悲劇、まだ失業保険が出るだけありがたみのあるモノさ。しょっぱな人間関係で休業を呼びなくされた俺は会社には要らない人間だったのさ。」


「でもそうは思いませんよ。」


「最後に一つ言っておくことがある。」


彼は新幹線の中に入り会社の仲間だった彼らを見つめた。


「間違っても私のように協力会社の社長にドロップキックなんてしちゃだめだよ。」


「……」


泣きながら言う私のこれに関しては黙るしかなかった。


XXX年4月2日 わたくし鎌田誠は晴れて電気工事会社を退職


我が家族である弟のことを自殺志願者や犯罪者と言いやがった協力会社の社長に私は


ドロップキックを


やってしまったのだ


もちろん一発退場

社員寮を追放され実家へ強制送還だ。


「無職だよ”無職”」


空しくもそういわなければ私の気は晴れそうになかった。


私は実家に戻ると早速再就職に向けて活動をしたのだが私がドロップキックをした協力会社様の社長の計らいで上層伝いで他社の他者にまで私の悪評は広まっていた。私は二度と建築業界に戻れそうには無かった。


ふと通ったプラモ屋から見えたシルエットがあのモンスターに似ていてどうも優秀な弟が思い浮かぶ。


”先に生まれた者は常に後から生まれた者の先を経験しなければならない”


だけども何をやっても俺を追い越し先に行くのは弟の優じゃないか。


そして思う


”俺は今まで……何がやりたかったのだろうかと……”


更新は週一位を目安とした不定期更新になるかもしれないですが

面白いと思ってくれたかは是非ブクマか評価をお願いします。作者のモチベーションに繋がります

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